Casual Duel Consideration

遊戯王のカジュアル環境やデュエル動画についての考察記事を書いてます。

これからデュエル動画を始める貴方に。其の参

寒さもひとしお身に染みる頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

お久しぶりです、レオオオオオです。

前回の予告から少し間が空いてしまい、誠に失礼致しました。

 

それでは、動画作りにおける留意点の最終段階、「編集段階」についての考察を始めさせて頂きます。

尚、本記事はあくまで「よいデュエル動画になるために必要な編集は何か」を考察するものであり、具体的な編集のやり方については言及致しませんのでご注意下さい。

 

編集段階

編集段階の話をする前に、動画サイトに投稿されている遊戯王OCG対戦動画において、どのような編集が成されているかを大まかに確認していきたいと思います。

 

・映像の調整

動画の明るさ・色合い・ホワイトバランス等の調整、音量・音質の調整、黒塗り・カット等

まず必要に応じて、デュエル動画としての編集より先に映像としての編集が来る場合があります。

特に画質・音量・音質は、前回の記事でもある程度考察しましたが「この動画を試聴するかどうか」の最初の基準になりますので、出来る範囲での調整は怠らないようにしたいところです。

また、カメラの範囲内に顔が写ってしまった、撮影中に何らかの原因で一部見せられない・見るに耐えない場面が出来てしまった場合などには黒塗りや動画の一部カットを入れる必要性も出てくるでしょう。特にカットは冗長な場面を省いてテンポをよくすることで後述の動画の雰囲気作りに役立ってくれる事もあります。

 

・情報の視覚化

ターン数、フェイズ、手札枚数、各プレイヤーのライフポイント、プレイされたカードのテキスト、効果の対象の表示

 

主に「見やすさ」を重視して編集を行う場合、これらがまず挙げられると思います。

特に一番基本的なものがライフポイントの表示です、これのみ編集で行っているという動画も少なくないと思います。

また、昨今の動画では、プレイされたカードのテキストの表示を行っているデュエル動画様が非常に増えているように見受けられます。

この背景には、デュエル動画黎明期~発展期に「テキストを勘違いしている人の誤ったルールミス指摘」などのコメントが非常に多く、投稿者、視聴者双方から問題視されていた事に対しての解決策として行われているものであると思われます。

また、同様に間違えやすいルール(タイミングを逃す/逃さない、コストと効果の区別等)に関わる処理が発生した箇所に、公式データベースの裁定Q&Aを補足として表示する編集も一部では行われているようです。

一方で、編集による手間を減らすために、電卓の画面が動画に映るように撮影されていたり、その時必要なテキストだけを口頭で読み上げる等の工夫がされているデュエル動画様もあり、「視覚的にわかりやすい動画」というものが全体的に増加している傾向にあります。

 

・雰囲気の演出

BGM・SEの挿入、音声の編集(エコー等)、カードイラスト・エフェクト・カットインの追加、オープニング・エンディング・次回予告の作製等

前述のライフポイント表示と同様によく行われる編集が「BGM挿入」だと思います。

BGMには、長考でお互い口数が減っている時に間を持たせてくれるなど、雰囲気を大きく和らげ、また盛り上がる場面では視聴者の燃料となって熱を後押ししてくれたりと雰囲気作りに大きく貢献してくれます。

当然ですが、これらBGMの効果を最大限に引き出すためには「場の空気とマッチした曲選び」が重要です。

昨今では、フリー素材としてBGMを無料配布しているWebサイト等も多いので、これらのサイトから目的に沿ったBGMを選択するのが一番手軽でしょう。

またBGMほどではないものの、SEも比較的メジャーな編集ではないかと思います。

SEはBGMと同じく聴覚に作用する効果ですが、BGMとの差異として雰囲気に直接作用するものではなく「聴覚的なわかりやすさ」を演出してくれます。(召喚、発動、破壊、ドロー等)

前述の視覚的なわかりやすさと組み合わせることで、視聴者の負担を減らし快適な動画にするのに一役買ってくれる事請け合いです。

エコーやエフェクトは、より直接的に動画の雰囲気を盛り上げてくれ、場合によっては遊戯王の公式アニメに匹敵する魅力を引き出してくれます。

しかしその代償として、単純な編集難易度の高さだけでなく、どの場面でどのエフェクトを使用するかのセンスや、エフェクトを使用するために高額な編集ソフト・オプションの購入が必要になる場合がある等、多方面から見て難易度の高い編集になります。

 

 

以上、デュエル動画における編集の中でも代表的なものを列挙しました。

私自身は編集に関しては全くの素人ですので、「これが抜けている」「これが足りてない」「こういうものもある」といった要素があれば是非コメント等でお教え頂けると、今後も考察を続けていくにあたってとても有り難いです。

 

これらのうち、どの要素を自分の動画に取り込むかは、前回の繰り返しになりますがその動画のコンセプト次第となります。

上記の分類分けはあくまで「何を意図しているか」によるものなので、見やすさ重視の動画にBGMを挿入、雰囲気重視の動画にカードテキストを表示するなど、組み合わせた編集をする場合も当然起こりえます。

また、動画をシリーズ化して定期的に投稿されているデュエル動画様の中には、以下のような編集用テンプレートをお持ちの方も相当数いらっしゃると思います。

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独自のテンプレートを用意することで、シリーズを通して編集スタイルが固定されるので、動画の見やすさの目安になるだけでなく、「その動画のイメージ」として定着しやすくなるので、リピーター獲得という面から見ても効果的です。
(本テンプレートは私が便宜的に作製したもので、各デュエル動画様とは一切関係ございません)

 

ただし、遊戯王の対戦動画である以上は、基本的にメインはデュエルの内容であり、編集はそれを引き立てる装飾が役割ですので、編集に凝る余り動画全体の質の低下を招く場合もあります。ご利用は計画的に。(編集による演出やアニメーションがメインコンセプトのデュエル動画の場合は、その限りではございません)

 

 

さて、デュエル動画の編集に関する考察は以上になります。

先にも申し上げた通り、私は動画編集そのものについて何ら具体的な知識を持たないので、大変心苦しいのですが編集に対する解答を用意することができません。

ですので具体的な編集の仕方や編集の際の基本などに関しては各WEBサイトやデュエル動画投稿者様のご意見等を参考にして頂ければと存じます。

 

と、ここで筆を置くのは少々早計ですので、編集とレンダリング(編集内容を反映して1本の動画に出力すること)を終えた後についても少し触れていきたいと思います。

編集が完了した動画ファイルは、各動画サイトによって定められたファイルサイズ・形式に直さなければ投稿することができません。この作業を「エンコード」と言います。

エンコードの仕方によっても動画の画質、音質、読み込み速度等が変わってくるので、ある程度気を使う必要があります。

エンコードに関してはそれ専門の知識が必要になりますので、この場で解説するよりも動画投稿初心者向けの解説サイト等を参照して頂ければと思います。

よくわからない場合は初心者用の設定が施されたエンコード専用ソフト等が存在しますので、そちらを利用すれば大きな問題は起きないかと思います。

 

それともう一つ、折角投稿した動画も、膨大な数が存在する動画投稿サイトの中に埋もれてしまっては、誰の目にも止まらず、再生もされずとなってしまいます。

そうならないためにも、「投稿時間」と「宣伝」を活用する必要があります。

動画サイトの利用者は、10代後半から20代後半または30代前半、早い話高校生~社会人がメイン層となっており、現在の遊戯王プレイヤー人口もそれらが多数派となっています。

よって、これらの世代が動画サイトに目を通すことができる時間帯、即ち夕方18時~夜23時までの時間帯が、動画を投稿する上で最も「目につきやすい時間」ということになります。(平日と土日祝日による違いも多少あります)

当然デュエル動画もそれは例外ではありませんので、この時間帯に投稿するのが再生数を伸ばす一つの目安となるでしょう。

動画サイトによっては、エンコードした動画を設定した時間に投稿する「予約投稿機能」なども備わっている場合があるので、必要に応じて活用していきたいところです。

また、動画によっては投稿ペースを「毎週○曜日の午後☓時」「隔週□曜日朝△時」といった間隔で決めているものもあり、可能であればこれを設定することもリピーター獲得のよい手法となります。

 

宣伝については、「動画サイト内での宣伝」と「動画サイト外での宣伝」の2種類があります。

ニコニコ動画においては、「ニコニ広告」という有料ポイントを消費して利用することができる宣伝サービスがあるため、有料である点を許容できるなら選択肢になります。

 勿論自分の動画を自分でニコニ広告で宣伝するのは、余り度が過ぎると「自作自演」として非難の対象になることもありますので、利用するか否かは個人の考え方やリスクとリターンの兼ね合いになります。

また、近年ではTwitterFacebookを始めとした各種SNSを利用した宣伝活動も活発です。

こちらで宣伝するメリットとして、無料で行える事や、デュエル動画が好き等趣味趣向を共有できる人たちをある程度狙って宣伝できる点が挙げられます。

Twitterなどでは動画投稿時に自動で呟く機能などもあり、意識して行わなくても宣伝になってくれる場合もあります。

特に、誰か一人の目に止まってその友人たちに広まり、更にその人達の友人たちに…といった爆発的な宣伝効果が見込める可能性のある点は大きなメリットとなるでしょう。

逆に、人間の意思が直接反映される場なので、内容がいいと思われなかった動画は見向きもされないなどといったことも珍しくはなく、最低限の効果も見込めない場合も相当数あります。

他にも様々な方法はあると思いますが、代表的なものはこの2点であると思います。

今のご時世、投稿して終わりという受け身な姿勢では、見つけてくれる人はごく少数にならざるを得ない状態です。貴方が「一人でも多くの人に見てもらいたい」と思うなら、最初は多少の後ろめたさや恥ずかしさを我慢してでも宣伝活動を行う事には意味があります。

是非後悔の残らぬよう、動画活動に励んで頂ければ、私にとっても大変喜ばしく存じます。

 

後書き

以上、3回にわたって「デュエル動画をよりよいものにする工夫」について考察して参りました。

「よいデュエル動画」という明確な解答の存在しないものについての考察ですので、読者様一人一人に「正しいと思う点」「間違っていると思う点」があったかと思います。

それぞれがその点をどのように捉え、動画投稿者様各位においてはそれを動画活動に活かしていくかどうか、真に勝手ながら楽しみにさせて頂いております。

また、本考察がデュエル動画投稿を志す方々の目に止まり、動画製作の参考となれば、大変喜ばしく思います。

ここに書いてある事ばかりに囚われず、是非とも「自分たちのデュエル動画」を磨いていって下されば、本考察を公開した意義も生まれ、それがデュエル動画界隈、ひいては遊戯王OCG全体の活発化に繋がっていけば幸いと存じます。

私は動画投稿者としても視聴者としても半人前でありますので、稚拙な部分が随所に見受けられたかと思いますが、ここまでお付き合い頂き真にありがとうございました。

本ブログは引き続き更新を続けてまいりますので、以降もお付き合い頂ける方はどうぞ宜しくお願い致します。

それでは、次の考察でお会いできる事をお祈りしております。