Casual Duel Consideration

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自由人デュエルオフ使用デッキその3【ラブラドライト】

自由人オフ使用デッキ3つ目【ラブラドライト】のデッキレシピです。

オフ会のレポート記事はこちら

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・リミットレギュレーション2014年4月1日~対応

■メインデッキ

・モンスターカード 合計20枚

《ラブラドライドラゴン》×2

《レベル・スティーラー》×2

《ドラゴラド》×3

《終末の騎士》×3

《ダーク・グレファー》×3

《虹クリボー》×3

《召喚僧サモンプリースト》×2

《ボルト・ヘッジホッグ》×1

《BF-精鋭のゼピュロス》×1

 

・魔法カード 合計11枚

《銀龍の轟咆》×3

《強欲で謙虚な壺》×3

《大嵐》×1

《闇の誘惑》×1

《死者蘇生》×1

《増援》×1

おろかな埋葬》×1

 

・罠カード 合計9枚

リビングデッドの呼び声》×3

《デモンズ・チェーン》×3

《激流葬》×2

《聖なるバリア-ミラーフォース-》×1

 

エクストラデッキ

シンクロモンスター 合計12枚

《獣神ヴァルカン》×2

《地底のアラクネー》×2

《超念導体ビヒーマス》×1

《天狼王 ブルー・セイリオス》×1

《閃こう竜 スターダスト》×1

《えん魔竜 レッド・デーモン》×1

《クリムゾン・ブレーダー》×1

《スターダスト・ドラゴン》×1

氷結界の龍 トリシューラ》×1

《神樹の守護獣-牙王》×1

 

・エクシーズモンスター 合計3枚

《ラヴァルバル・チェイン》×1

《ダイガスタ・エメラル》×1

《竜魔人 クィーンドラグーン》×1

 

デッキの概要

本デッキは、タイトルの通りSHADOW SPECTERSにて登場したモンスター、《ラブラドライドラゴン》を使い倒すデッキとなっています。

《ラブラドライドラゴン》

チューナー(通常モンスター) 星6/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守2400

ラブラドレッセンスと呼ばれる特有の美しい輝きを放つウロコを持ったドラゴン。そのウロコから生まれる眩い輝きは、見た者の魂を導き、 感情を解放させる力を持つ。 ――その光は前世の記憶を辿り、人々を巡り合わせると伝えられる。(遊戯王カードwikiより)

 通常モンスター、闇属性、ドラゴン族、攻撃力0と多種多様なサポートカードが存在するこのカードですが、今回は「蘇生手段が豊富な上級チューナー」という点に着眼してデッキを構築致しました。

まず、上級チューナーと聞いて最初に連想されるカードの1つとして、《レベル・スティーラー》が存在します。

《レベル・スティーラー》

効果モンスター
星1/闇属性/昆虫族/攻 600/守 0
このカードが墓地に存在する場合、自分フィールド上のレベル5以上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターのレベルを1つ下げ、このカードを墓地から特殊召喚する。このカードはアドバンス召喚以外のためにはリリースできない。

墓地に存在している状態で上級チューナーを場に出せば、レベルを下げて自身を蘇生させる効果によりそのチューナーと同じレベルのシンクロモンスターを容易に呼び出すことが可能です。

特に今回の場合は、《獣神ヴァルカン》を始めとした素材に指定のないレベル6のシンクロモンスターに加え、優秀な単体除去として使える《地底のアラクネー》を出すことが可能です。

つまり《ラブラドライドラゴン》と《レベル・スティーラー》の2枚1組を墓地に用意しておけば、《ラブラドライドラゴン》を蘇生させることができる札1枚からシンクロ召喚、単体除去、戦闘まで行う事ができる、これが《ラブラドライドラゴン》の最もシンプル、かつ有効な利用方法だと判断致しました。

 

メインデッキの構成とデッキの動かし方

まず、デッキの根幹となる《ラブラドライドラゴン》及び《レベル・スティーラー》のセットは除外、バウンス等を考慮して2枚ずつ投入。更にこれら1組、最低でも《ラブラドライドラゴン》が墓地に落ちない事には戦線維持すら満足に行えないため、デッキから墓地へ送る事ができる《終末の騎士》《ダーク・グレファー》《おろかな埋葬》及びそれらをデッキからサーチ、リクルートできる《召喚僧サモンプリースト》《増援》《強欲で謙虚な壺》を可能な限り積みます。

これら以外の墓地肥やしとしては《竜の霊廟》《竜の渓谷》らが考えられますが、どちらも《ラブラドライドラゴン》にしか対応していない事に加え、《ラブラドライドラゴン》と同時に墓地に送るメリットのあるドラゴン族モンスターを採用していないためこれらも採用しておりません。

この中でも《召喚僧サモンプリースト》は特に強く、《終末の騎士》《ダーク・グレファー》のうち、手札との都合がよい方をリクルートして墓地を肥やし、墓地が十分に肥えていなければ《ラヴァルバル・チェイン》をエクシーズ召喚するお決まりの流れで迅速な下準備が出来、墓地が肥えていれば《竜魔人 クィーンドラグーン》《ダイガスタ・エメラル》らをエクシーズ召喚することでその後の展開に繋げることが出来ます。

 

次に、《ラブラドライドラゴン》と《レベル・スティーラー》からシンクロ召喚するモンスターは基本的に除去能力を持つ《地底のアラクネー》《獣神ヴァルカン》の2択となります。

このうち《獣神ヴァルカン》は自分フィールド上の表側表示カード1枚もバウンスする必要があるので、それを有効に使える防御札・展開札として《虹クリボー》《デモンズ・チェーン》《リビングデッドの呼び声》《ドラゴラド》らを採用。

特に、《ドラゴラド》は《ラブラドライドラゴン》と非常に相性のいい効果を持っています。

《ドラゴラド》

効果モンスター

星4/闇属性/ドラゴン族/攻1300/守1900

このカードが召喚に成功した時、自分の墓地の攻撃力1000以下の通常モンスター1体を選択して表側守備表示で特殊召喚できる。

1ターンに1度、自分フィールド上のドラゴン族モンスター1体をリリースし、自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。

エンドフェイズ時まで、選択したモンスターのレベルは8になり、攻撃力は800ポイントアップする。

このカード1枚で以下のような様々なシンクロ召喚の選択肢が存在するため、大抵の状況はこのカード1枚である程度突破することが可能です。

  • 《ラブラドライドラゴン》を釣り上げ、そのままシンクロ召喚→《神樹の守護獣-牙王》
  • 墓地に《レベル・スティーラー》が1枚以上存在する場合、《ラブラドライドラゴン》を釣り上げ、《ドラゴラド》の効果で《ドラゴラド》自身をリリースし、《ラブラドライドラゴン》のレベルを8に変更し、レベルを7に下げ《レベル・スティーラー》を蘇生させてシンクロ召喚→各種レベル8シンクロモンスター
  • 墓地に《レベル・スティーラー》が1枚以上存在する場合、《ラブラドライドラゴン》を釣り上げ、《レベル・スティーラー》を蘇生しシンクロ召喚→各種レベル6シンクロモンスター
  • 墓地に《レベル・スティーラー》が2枚存在する場合、《ラブラドライドラゴン》を釣り上げ、《レベル・スティーラー》1枚目を蘇生、《ドラゴラド》の効果で《ドラゴラド》自身をリリースして《ラブラドライドラゴン》をレベル8に変更、2枚目の《レベル・スティーラー》を蘇生して3体でシンクロ→《氷結界の龍 トリシューラ

上記のうち、3番目のレベル6シンクロで《獣神ヴァルカン》を出す事で、相手のカード1枚と共に《ドラゴラド》をバウンスできるため除去をしながら次のターンにもう一度上記の選択肢を選ぶことが出来ます。

また、レベル4モンスターが自分フィールド上に存在すれば、《ラブラドライドラゴン》を釣り上げつつランク4を組め、《ラヴァルバル・チェイン》で《レベル・スティーラー》などを落としたり、《竜魔人 クィーンドラグーン》で更に展開をすることができます。そういった意味でも、場にモンスターを残せる《虹クリボー》《デモンズ・チェーン》《リビングデッドの呼び声》らは非常に親和性に優れているので、積極的に使っていってよいでしょう。

 

その他に、スペルスピード2で《ラブラドライドラゴン》を蘇生させることができる《銀龍の轟咆》、セルフ・バウンス効果を搭載した闇属性・レベル4モンスターの《BF-精鋭のゼピュロス》、《ラブラドライドラゴン》と共にレベル8のシンクロ召喚を行え、1度だけ自己蘇生が可能な《ボルト・ヘッジホッグ》、こちらは基本的に蘇生札1枚でリカバリーが効くため、自分のモンスターが破壊されるデメリットを余り気にせず使用できる《激流葬》らを採用しています。

 

エクストラデッキの構成

レベル6シンクロモンスターは、メインで出すことになる《地底のアラクネー》《獣神ヴァルカン》を各2枚ずつに加え、両者で対応が不可能な「効果の対象にならない」耐性を突破するための《超念導体ビヒーマス》及び除去が不要な場面のアタッカーとして《天狼王 ブルー・セイリオス》の系6枚。

前述の《ドラゴラド》や場に残った《終末の騎士》らから出すレベル10として《神樹の守護獣-牙王》を採用、《天穹覇龍 ドラゴアセンション》は手札4枚以上を安定して保持できないため採用しておりません。

レベル9シンクロモンスターは狙いたい状況が限られるため、シンクロ召喚するリターンの大きい《氷結界の龍 トリシューラ》のみ採用。

レベル8シンクロモンスターは大量展開への回答として《えん魔竜 レッド・デーモン》、レベル5以上のモンスターを主体とする相手への圧力《クリムゾン・ブレーダー》、《デモンズ・チェーン》や《虹クリボー》との相性に優れ、相手のバックをある程度ケアできる《閃こう竜 スターダスト》《スターダスト・ドラゴン》らを採用しています。これら以外にも採用を検討できるモンスターはいくつかいるので、環境・好み・用途にあわせて選定できます。

レベル7シンクロモンスターは出せる状況がある程度限られ、役割を他のレベルのシンクロモンスターで代用できるものが多いので不採用としています。

エクシーズモンスターは下準備のお供《ラヴァルバル・チェイン》、蘇生札として《竜魔人 クィーンドラグーン》《ダイガスタ・エメラル》の3枚を採用。《竜魔人 クィーンドラグーン》は《スターダスト・ドラゴン》《閃こう竜 スターダスト》らに戦闘破壊耐性を付与、《ダイガスタ・エメラル》は使用済みのシンクロモンスターらを再利用しつつ手札を補充と単純な蘇生札以外の役割も持てます。

 

今回のレシピでは採用していないモンスターのうち、採用を検討できるエクストラデッキのモンスターはスペルスピード2でモンスター・バックの大量展開に干渉できる《励輝士 ヴェルズビュート》、《スターダスト・ドラゴン》らより攻撃的な性質の《魔王龍 ベエルゼ》、役目を果たした《獣神ヴァルカン》らと《ラブラドライドラゴン》で出せる各種ランク6エクシーズモンスターらでしょうか。

レベル7シンクロモンスターも手札に来た《レベル・スティーラー》を無駄なく墓地に落とせるため、選択肢としては有り得ます。

ランク4エクシーズはこれ以上はほぼ必要ないでしょう。どうしても墓地メタがしたい場合に《深淵に潜む者》《No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク》等は採用できなくもないでしょうが、そもそもランク4は積極的に出す程でもないので、シンクロモンスターの幅を増やしたほうが有益だと思います。

 

デッキの弱点

言うまでもなく、《大天使クリスティア》《コアキメイル・ドラゴ》《虚無空間》等の特殊召喚メタ、《D-HERO Bloo-D》《スキルドレイン》等のモンスター効果メタ、《No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク》《次元の裂け目》《王家の眠る谷-ネクロバレー》等の墓地メタに非常に弱いです。

モンスターによるものであれば《虹クリボー》による足止めや《デモンズ・チェーン》での突破が可能なのですが、魔法・罠によるものだとこちらのメインデッキから干渉できるのが《大嵐》のみのため、非常に苦しい試合を強いられることになります。

それらへの対策を重視するのであれば、《聖なるバリア-ミラーフォース-》《闇の誘惑》《強欲で謙虚な壺》などのうちいくつかを《サイクロン》などに変えるとよいでしょう。

また墓地除外は更に対策が困難で、《D.D.クロウ》等を受けると目も当てられない事になります。

《王宮の鉄壁》《異次元からの埋葬》などの投入も視野に入りますが、いずれもメタ以上の効力が見込みにくく、死に札になりやすいため慎重に検討する必要があります。

これら以外に有益だと思われる対策があれば、是非ご教授頂きたい所存でございます。

 

と、デッキの解説に関しては以上でございます。

ご意見、ご質問等あればコメントにてお願い致します。

通常モンスターでありながら並大抵の効果モンスターにひけをとらない多様性を持つ《ラブラドライドラゴン》、是非皆様一度お手にとってみてはいかがでしょうか。

それでは。