Casual Duel Consideration

遊戯王のカジュアル環境やデュエル動画についての考察記事を書いてます。

デュエル動画使用デッキ【アージェントグランソイル】

日中の気温が35℃を越える日も珍しくなくなって参りましたが、皆様変わらずお過ごしでしょうか。

こんばんは、レオオオオオです。

 

今回は一月程前に投稿したデュエル動画にて使用したデッキのレシピと解説についての記事となります。

動画タイトルの長さの都合上、動画ではデッキ名が【地霊神ビート】となっていますが、内容に差異はございません。

動画については以下よりどうぞ。

 

 

リミットレギュレーション2014年7月1日~対応

■メインデッキ

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・モンスターカード 合計26枚

《地霊神グランソイル》×3

神獣王バルバロス×3

《獣神機王バルバロスUr》×3

《幻水龍》×2

《増殖するG》×3

《速攻のかかし》×3

《護封剣の剣士》×3

《カードカー・D》×3

《カードガンナー》×2

《巌征竜-レドックス》 

 

・魔法カード 合計14枚

《大嵐》

《死者蘇生》

《RUM-アージェント・カオス・フォース》×2

《サイクロン》×3

《禁じられた聖杯》×3

《トレード・イン》×3

《エクシーズ・シフト》

 

エクストラデッキ

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エクシーズモンスター 合計15枚

《神竜騎士フェルグラント》×2

《森羅の守神 アルセイ》×2

《No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー》

《No.107 銀河眼の時空竜》

《No.62 銀河眼の光子竜皇》

《聖刻神龍-エネアード》

《超銀河眼の光子龍》

《熱血指導王ジャイアントレーナー》

《No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ》

《CNo.88 ギミック・パペット-ディザスター・レオ》

《CX 熱血指導神アルティメットレーナー》

《CNo.107 超銀河眼の時空龍》

《CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー

 

 

■デッキの概要

《地霊神グランソイル》《神獣王バルバロス》《獣神機王バルバロスUr》の3体の獣戦士族・レベル8のモンスターによるハイビートデッキです。

《地霊神グランソイル》
効果モンスター 星8/地属性/獣戦士族/攻2800/守2200
このカードは通常召喚できない。自分の墓地の地属性モンスターが5体の場合のみ特殊召喚できる。このカードが特殊召喚に成功した時、自分または相手の墓地のモンスター1体を選択して自分フィールド上に特殊召喚できる。このカードがフィールド上から離れた場合、次の自分のターンのバトルフェイズをスキップする。

神獣王バルバロス
効果モンスター 星8/地属性/獣戦士族/攻3000/守1200
このカードはリリースなしで通常召喚できる。この方法で通常召喚したこのカードの元々の攻撃力は1900になる。また、このカードはモンスター3体をリリースして召喚できる。この方法で召喚に成功した時、相手フィールド上のカードを全て破壊する。

《獣神機王バルバロスUr》
効果モンスター 星8/地属性/獣戦士族/攻3800/守1200
このカードは、自分の手札・フィールド・墓地から獣戦士族モンスター1体と機械族モンスター1体をゲームから除外し、手札から特殊召喚する事ができる。このカードが戦闘を行う場合、相手プレイヤーが受ける戦闘ダメージは0になる。

《地霊神グランソイル》は 墓地に地属性モンスターが丁度5体存在する場合にしか特殊召喚ができない少々厄介なモンスターですが、自身の攻撃力2800に加え、《死者蘇生》と同等のCIP効果を備えている強力なモンスターです。

神獣王バルバロス》は元々の攻撃力が1900となる代わりにリリースなしで通常召喚することができ、《地霊神グランソイル》の特殊召喚条件を満たすまでの露払いをしつつ、《地霊神グランソイル》の効果で蘇生させれば攻撃力3000のアタッカーとなります。

《獣神機王バルバロスUr》は手札・墓地・フィールドのいずれかより獣戦士族と機械族のモンスターを除外することで手札から特殊召喚できます。

デメリットとして相手に与える戦闘ダメージが0となる効果を所持していますが、生半可なモンスターであればこれ1枚で突破することができるため、後続による戦闘ダメージを加味すればさほど気になるものでもありません。

また特殊召喚時に墓地のモンスターを最大2枚除外することができるため、墓地に地属性モンスターが過多となり《地霊神グランソイル》の特殊召喚を阻害してしまっている場合にも便利なモンスターです。

この3体のモンスターによる戦闘でアドバンテージをとりつつ、状況に応じてランク8のエクシーズ召喚を行い相手の後続に圧力をかけます。

 

それにあたって、《地霊神グランソイル》及び《獣神機王バルバロスUr》の特殊召喚条件を満たすことができる「地属性・機械族」のモンスターの中から《速攻のかかし》《カードカー・D》《カードガンナー》の3種8枚を採用しております。

《速攻のかかし》は相手ターンにおける防御札、《カードカー・D》は序盤のハンドアドバンテージ確保や手札事故の低減、《カードガンナー》は不確定ながら墓地に地属性モンスターを貯めることができ、また破壊されてもディスアドバンテージを負わない1900アタッカーと、どれも非常に優秀な働きをしてくれます。

また、いずれのカードも墓地に落ちた後に《獣神機王バルバロスUr》等のコストとして気兼ねなく除外することができる、という点も無視できません。

 

これらの他に、緩い特殊召喚条件を持つレベル8モンスターの《幻水龍》、相手の展開にプレッシャーを与えつつ墓地に地属性を貯めることができる《増殖するG》、防御札として運用でき、エクシーズモンスターに戦闘耐性を付与する《護封剣の剣士》、1枚で墓地枚数調整と展開補助を兼ねる《巌征竜-レドックス》を採用しております。

この中で特に《増殖するG》については、

①自分のターンでも手札から効果を発動することで墓地の地属性モンスターの枚数を調整できる

②相手が展開をストップしたら返しのターンで戦闘アドバンテージを稼ぐことができ、展開を継続したらハンドアドバンテージとなる

③《神竜騎士フェルグラント》を筆頭に、《増殖するG》を打たれた上で展開を継続せざるを得ない状況を作り出せるモンスターが存在する

という3点において、単純な手札補充以上の活躍をしてくれます。

また《巌征竜-レドックス》も墓地に過剰に溜まった地属性を掃除しつつ壁やアタッカーとして特殊召喚ができ、手札の地属性を捨てる起動効果についても、使い所を失った《カードカー・D》らを利用して墓地の地属性の水増しをしつつ展開の補助ができるため、使い勝手は非常によいです。唯一惜しむらくはレベル8ではない点ですね。その性質上《聖刻神龍-エネアード》のリリース要員としても大変優秀です。

《護封剣の剣士》は不確定ながら防御と相手モンスター除去を1枚で行うことができき、警戒を怠って攻撃してきた《暗炎星-ユウシ》や《クリバンデット》のようなモンスターを破壊できれば大きなアドバンテージになります。エクシーズモンスターに戦闘耐性を付与する効果についても、戦闘に関しては耐性がない《神竜騎士フェルグラント》や、アタッカーとするにはいささか攻撃力が心もとない《森羅の守神 アルセイ》らにとっては有り難いです。

(エクシーズモンスターに効果を与える効果であるため、《神竜騎士フェルグラント》の効果を自身に使用する等で効果が無効になると戦闘耐性も一時的に失われる点にはご注意下さい) 

 

魔法カードについては、戦闘でアドバンテージを獲得する上で障害となる相手のバックを排除するために《大嵐》及び《サイクロン》、相手モンスターへの牽制だけでなく、獣戦士族モンスター3体のデメリットを打ち消す用途としても有用な《禁じられた聖杯》、手札事故回避と墓地調整を兼ねる《トレード・イン》、皆さんご存知《死者蘇生》、ランク8のエクシーズモンスターを強力なフィニッシャーに変換する《RUM-アージェント・カオス・フォース》、ある種のお楽しみ要素として《エクシーズ・シフト》といった面々を揃えました。

 

罠カードについては戦略上モンスターの除去や無力化を考える必要性が余りなく、また防御についても手札誘発モンスターによって補うことができるため、ドローしてすぐに使用できないデメリットのほうが目立つ事が多く投入しておりません。

 

続いてエクストラデッキです。

ランク8エクシーズモンスターは種類が多くないため、有用性があると判断したものはひと通り揃えましたが、高打点と強力な無効・耐性効果でランク8の筆頭候補として君臨する《神竜騎士フェルグラント》及び、墓地肥やし・壁・万能除去の3役をこなす《森羅の守神 アルセイ》は他のモンスターと比べて召喚頻度が高いため2枚ずつ採用。

また、《RUM-アージェント・カオス・フォース》から呼び出すランク9には、どのモンスターからランクアップしても効果を使用でき、フィニッシャーとしての能力も申し分ない《熱血指導神アルティメットレーナー》《CNo.107 超銀河眼の時空龍》《CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー》の3体を採用しました。

その他に、かねてより使用意欲のあった特殊勝利内蔵モンスターである《CNo.88 ギミック・パペット-ディザスター・レオ》を出すために、魔法カード《エクシーズ・シフト》を使用して《No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー》をエクストラデッキの《No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ》に変換し、ランクアップを行うギミックを投入。

正直に言ってしまえば、これらは大体の状況においてやらずとも十分に勝利できるため《エクシーズ・シフト》投入自体あまりお勧め致しません。

しかし、《エクシーズ・シフト》がこのギミックにしか用途がないのかといえばそうでもなく、《No.62 銀河眼の光子竜皇》《聖刻神龍-エネアード》《No.107 銀河眼の時空竜》《超銀河眼の光子龍》の4体を変換することができます。

特に《聖刻神龍-エネアード》の除去能力を使用した後の《超銀河眼の光子龍》による連続攻撃は、相手のエクシーズ素材の数次第ではありますが狙う価値はあると思います。

 

《RUM-アージェント・カオス・フォース》はデュエル中1度ではあるものの墓地から回収できる効果があるため、《森羅の守神 アルセイ》や《カードガンナー》で墓地へ送られても無駄になりにくく、《死者蘇生》や《地霊神グランソイル》で直接エクシーズモンスターを蘇生して回収効果を発動することも可能であり、投入自体が事故に繋がりやすい「RUM」の中でも使い勝手は頭ひとつ抜けています。

 

■デッキの弱点

主軸となるモンスターの性質上、《スキルドレイン》や《D-HERO Bloo-D》のようなモンスター効果の無効化に対してはある程度の耐性があります。

一方で、直接墓地を利用する事自体は頻繁にはありませんが、墓地にカードを貯められなくなる永続除外カードには本当に脆いです。

《地霊神グランソイル》の召喚条件を満たせなくなるだけでなく、《カードガンナー》や《増殖するG》などは効果の発動自体が封じられてしまいます。

最近では《M・HERO ダーク・ロウ》がよく見られるため、何が何でも倒さなければなりません。不可能であればにこやかに相手に握手を申し出ましょう。

それ以外だと毎度の事ながら特殊召喚メタや、手札誘発を封じる《メンタルドレイン》、また基本的にリソースが手札に依存するため手札破壊なども苦手な部類になります。

戦闘アドバンテージが基本であるため、満足に戦闘が行えないような相手も苦手ですが、除去や無効化を行える札はある程度搭載しているので、それらがどうしても引けない等がない限りは対処できるかと思います

 

■採用を見送ったカードについて

動画に出す前の段階で試験的に投入し、最終的に採用しなかったカードについてです。

・《マシンナーズ・カノン》

「レベル8・地属性・機械族」「自身を手札から特殊召喚する効果を持つ」という2点から採用しておりました。

「手札に他の機械族が必須」「特殊召喚にディスアドバンテージを追う」「アタッカーとしての利用ができない」「蘇生制限を満たさないと蘇生ができない」等の理由によりデッキから外れました。

・《トラゴエディア》

「戦闘ダメージをトリガーに手札から特殊召喚ができ、相手ターンでの防御手段となる」「レベルを8に変更できる」「手札枚数を確保しやすいので、攻撃力・守備力2400以上を期待できアタッカーや壁としての活躍が見込める」の点から採用しておりました。

最終的には「元々のレベルが8ではない」「ステータスが不安定」「地属性ではない」「モンスター効果の無効化に非常に弱い」という点から不採用としました。

・《無力の証明》

「レベル8モンスターを容易に展開できるため、発動条件を満たしやすい」「返しのターンのシンクロやエクシーズを牽制でき、相手へ強いプレッシャーをかけられる」「少数だけ採用した罠は初見で警戒されにくい」等から投入しておりました。

「エクシーズとの相性が悪い」「環境的に一度相手の場を一掃しても二の矢三の矢で対抗されうる」「事故率の増加」「効果の有用性が相手のデッキに依存する」などから不採用となりました。

・《強欲で謙虚な壺》

「事故率の低減」「墓地が肥えていない段階で手札に確保したい《カードガンナー》《カードカー・D》らを素早く引き込める」「《禁じられた聖杯》《増殖するG》など、デッキに存在することを見せておく事で相手の警戒を誘発できるカードがある」等から採用しておりました。

「展開準備が整った中盤以降に手札に来ても使い所に乏しい」「同様の難点がある《カードカー・D》らと異なり、モンスターではないため《巌征竜-レドックス》や《聖刻神龍-エネアード》のコストとして使用できない」「デッキ構築が進むにつれてスロットに余裕がなくなった」といった理由により不採用となりました。

 

 

主な解説は以上となります。

改めて見返すと、余り深いことを考えずにモンスターを並べて戦闘を行うシンプルなデッキなので見どころというものも特になく、デッキ全体の解説というよりは個々のカードの解説が多くなってしまいました。

しかし、普段は動画のような活動をしていないため、こういった機会がないとデッキレシピや解説について語る機会もないので、どうせならと思い記事に起こした次第です。

元来よりレベル8モンスターは展開力に秀でるものが少なく、またメインデッキに入る上級・最上級モンスターは通常のパックに収録される可能性が下級モンスターと比べて低く、将来性という意味ではあまり期待ができないデッキではあるかもしれません。

ただ、エクシーズモンスターの収録が継続されている点や、漫画ZEXALによるエクシーズモンスターの展開によってランク8のエクシーズモンスターが増えれば、そのぶんエクストラデッキを吟味する必要性は生じてくる可能性はあるでしょうか。

最近では《No.23 冥界の霊騎士ランスロット》の登場や、8月下旬に《ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン》の解禁を控えていたりと、モチベーションの向上に繋がるカードがちらほら現れ始めているので、私としては今後も煮詰めて行きたいと思っています。

ここまでご覧頂きありがとうございました。

それでは。