「好むタイミング」から見るプレイ傾向
こんばんは、レオオオオオです。
ここしばらくはまともな考察記事が書けておらず大変心苦しかったのですが、今回はちゃんと考察していきたいと思います。
あなたの好きな「フェイズ」は?
私がよく遊戯王を一緒に遊ぶ友人たちと食事処で夕食をとりながら談笑していた時、こんな話題になった事があります。
「遊戯王をやる上でみんな『いつ』が一番好き?」
いつ、すなわち「フェイズ」の事ですね。
そして、みんなそれぞれ自分の好きなタイミングを挙げ始めました。
「メインフェイズ」「バトルフェイズ」「ドローフェイズ」「相手のメインフェイズ」
その日は「確かに○○はそこが好きそうだ」とか、「××と△△が戦うと△△のメインフェイズが超接戦になるよね」などといった話で盛り上がりました。
その日からはかなり日が経った頃、改めてこれについて考えるとプレイヤーの傾向によってかなり違いが現れそうで、考察のネタにもってこいである事に気づきました。
皆さんは遊戯王の「いつ」が好きですか?
大体の方は即答できそうな話題ですが、そもそも遊戯王には「いつ」があるのかを少し振り返ってみましょう。
ちなみに私は自分のバトルフェイズが好きです。
遊戯王OCGにおけるフェイズ
遊戯王OCGでは自分と相手が交互に「ターン」と呼ばれる枠組みの中で行動を起こすゲームです。
そして、ターンは更に「フェイズ」という分類に区切られ、プレイヤーは各フェイズごとに決められた行動を起こす事ができます。
遊戯王OCGでは、以下のようなフェイズが存在します。
・ドローフェイズ
・スタンバイフェイズ
・メインフェイズ1
・バトルフェイズ
・メインフェイズ2
・エンドフェイズ
これに、先程述べたターン及びバトルフェイズ中の各ステップや効果の発動タイミング等も加わると、その選択肢は本当に多岐に渡るでしょう。
私は自分バトルフェイズの中でも「バトルステップでの攻撃宣言後、ダメージステップに入る前」のタイミングが特に好きです。
攻撃宣言時に発動するカードとタイミングをずらした上でフリーチェーンのカードが打てる、いわば後出しジャンケンに近い性質を持たせられるタイミングだと思っています。
では皆さん、「どちらのターン」の「どのフェイズ」が一番好きか決まりましたでしょうか。
決まってなくても勿論結構ですので、好きなタイミングからその人の傾向を見てみましょう。
好むタイミングから見るプレイヤーの傾向
まず最初に来るのが「自分のターン」と「相手のターン」のどちらか、という点ですね。
自分のターンでは自分がターンの主導権を握り、カードの発動やフェイズの移行を決定することができます。
自分のターンでしか行えない行動も多数存在しております。
逆に相手のターンでは、相手がターンの主導権を握るため、必然的に自分の行動は受動的なものとなりやすいです。
つまり自分のターンが好きな人は、「能動的に行動したい人」「ターンプレイヤーにのみ許されている行動が好きな人」「自分から攻撃するのが好きな人」、相手のターンが好きな人は「相手の行動1つ1つに対するリアクションをとるのが好きな人」「相手の攻撃を待って何らかの行動を起こすのが好きな人」「罠カードで相手を翻弄するのが好きな人」と見ることができるでしょう。
極端な例を出すなら、いわゆる「ブン回し」系のデッキが好きだと自分のターンが、「ガン伏せ」系のデッキが好きだと相手のターンが好きな人である可能性が高い、と考えられます。
続いてフェイズについて見ていきましょう。
・ドローフェイズ
ドローフェイズではターンプレイヤーがデッキからカードを1枚ドローします。
つまり、非プレイエリアであるデッキから新しいカードがプレイエリアである手札に加わるフェイズです。
ゲームの進行に最も影響を与えるフェイズという見方もできます。
当然ですが自分のドローフェイズでは自分が、相手のドローフェイズでは相手がカードをドローするので、「自分がドローで逆転するのが好きな人」は自分の、「自分が場を固めた上で相手が逆転する可能性を見たい人」は相手のドローフェイズを好む傾向があるでしょう。
ドローフェイズが好きな人は「手札が増える事が好きな人」「ドローしたカードによって場の状況が変化する事が好きな人」でしょうか。
アニメなどにおいても、劣勢時に逆転のキーカードをドローした瞬間などは大変盛り上がりますね。
・スタンバイフェイズ
スタンバイフェイズは他のフェイズと異なり、フェイズ毎の規定の処理が一切存在しません。
なので、他のフェイズと比べても「スタンバイフェイズが一番好き」という人は少ないかと思います。
しかし、遊戯王には《キラー・スネーク》《黄泉ガエル》などのスタンバイフェイズに発動する強力なカードが多数存在します。
また、「普段は何もないフェイズにカードの効果によって処理が発生する」という事象そのものが好きな人も中にはいるかもしれないですね。
相手のターンのスタンバイフェイズは「相手がメインフェイズで行動を起こす前にカードを発動できる」という重要な意味合いも持っております。
スタンバイフェイズが好きな人は「スタンバイフェイズに発動するカードそのものが好きな人」「相手メインフェイズ前にカードを発動したい人」となるでしょうか。
人道的にはよろしくないですが「巻き戻し《マインドクラッシュ》が好きだからスタンバイフェイズが好き」という人ももしかすると。
・メインフェイズ1
ターンプレイヤーが最も自由に行動できるフェイズです。
ターンプレイヤーがこのフェイズのみできる行動は「モンスターの通常召喚、反転召喚」「モンスターの表示形式の変更」「モンスターの起動効果、通常、永続、装備、フィールド、儀式魔法カードの発動」「ペンデュラムモンスターのPゾーンへの発動」「魔法・罠カードの手札からのセット」「シンクロ、エクシーズ、ペンデュラム召喚」など多岐に渡ります。
よって、自分のメインフェイズが好きな人は「モンスターの展開が好きな人」「1ターンに沢山カードをプレイしたい人」という傾向があるといえそうです。
また、相手のメインフェイズでは当然上記の行動を相手が行うわけですから、先に述べた「相手の行動に対してリアクションを取るのが好きな人」は相手のメインフェイズを好きになりやすいと思われます。
つまり、相手のメインフェイズが好きな人は「相手の行動に対してカードを使いたい人」「相手の行動を妨害するのが好きな人」また「相手のデッキがどのような戦術を披露するのか見たい人」も含まれますね。
・バトルフェイズ
バトルフェイズではモンスター同士の戦闘や、モンスターのプレイヤーへの直接攻撃が行われます。
遊戯王OCGにおいて、相手のライフを減らして勝利する場合はカード効果によるダメージよりも戦闘によるダメージのほうが効率がいい場合が多いため、勝敗の決着がつく瞬間はバトルフェイズ中が最も多いでしょう。
自分のバトルフェイズが好きな人は「攻撃によって相手モンスターを破壊しアドバンテージをとるのが好きな人」「戦闘で相手のライフが減る(0になる)瞬間が好きな人」と考えられますね。
相手のバトルフェイズでは相手からの攻撃を受ける事になるため、「戦闘で破壊される、またはダメージを受ける事に意義があるカードが好きな人」「攻撃してきた相手モンスターを攻撃力変動などによって返り討ちにするのが好きな人」は相手のバトルフェイズが好きなのではないでしょうか。
・メインフェイズ2
基本的には先に述べたメインフェイズ1と同様の事が言えます。
違いは主にバトルフェイズを行ったかどうかです。
また、一部のカードにはメインフェイズ1にしか使えないもの、メインフェイズ2にしか使えないものがあります。
「バトルフェイズの結果を鑑みて次の行動を考えるのが好きな人」はメインフェイズ2のほうが好きである可能性があるでしょう。
また、アニメなどにおいてはメイン2に魔法・罠のセットを行う事が多いので、「相手ターンを凌ぐためのカードを仕掛ける瞬間が好き」という人もメイン2が好きになる傾向がありそうです。
少し余談ですが、メイン2に魔法・罠をセットするという行為には明確な利点がいくつかあります。
下記サイトに詳細が掲載されているので、興味がある方は見てみてはいかがでしょうか。
私の書く記事とは違って簡潔に短く纏まっているのでサラサラと読めるかと思います。
・エンドフェイズ
ターンの終了を宣言するフェイズです。
このフェイズののち、相手のターンのドローフェイズに移行します。
遊戯王においては、セットされたカードを発動される前に破壊する「エンドサイク」や、エンドフェイズに何らかの効果が切れてからフリーチェーンを発動するなど、派手さはないものの重要なフェイズです。
昔は《エフェクト・ヴェーラー》で《クリバンデット》の効果を止めることができない、等少々複雑なルールも存在したのですが、2014年7月に「エンドフェイズに終了する効果をターン終了時までに訂正する」エラッタが行われたため、一部カードの使い勝手が変化したりしたこともありました。
それでも、《亜空間物質転送装置》で戻ってきたモンスターに対するカードの発動など、依然として勝敗を左右するプレイングが行われるタイミングでもあります。
エンドフェイズが好きな人は「ターンが移る前に相手の対抗手段を無力化させたい人」などがあてはまるでしょうか。
あとがき
以上、それぞれのフェイズが好きな人の傾向について考察してみました。
この機会に皆さんも自分が好きなフェイズとその理由について考えたり、遊戯王をプレイする友人たちに聞いてみたりしても面白いのではないでしょうか。
遊戯王をプレイする上で欠かせない「フェイズ」、皆さんも各フェイズの特性を十分に理解し、普段のプレイングに活用して頂けたら幸いです。
それでは。