Casual Duel Consideration

遊戯王のカジュアル環境やデュエル動画についての考察記事を書いてます。

遊戯王をプレイする上での思想・プレイスタイル

5月に入り、日中の気温も大分暖かくなってまいりましたが、皆様お元気でしょうか。

こんばんは、レオオオオオです。 

今回は前半にちょっとした診断のようなことをしております、差し支えなければお付き合い下さい。

また後半は私個人の思想についてお話しておりますので、通常の記事より私のメモ書きといったような印象が強くなる場合がございますので御留意下さい。

 

プレイスタイルの分類

遊戯王をプレイする上で、誰しも自分なりの思想やプレイスタイルをお持ちだと思います。

「このカードを使いたい」「こういうコンボをきめたい」「こういう戦いがしたい」「これで勝ちたい」「なんでもいいのでとりあえず勝ちたい」というように、十人十色様々な思想・スタイルがあるでしょう。

ですが、それらは傾向によってある程度の分別をすることができます。

というわけで、まずはあなたが遊戯王をプレイする上での傾向について少し触れていきたいと思います。

 

 

■以下の画像にあるカードの中から、あなたが好きだと思うカード・自分の好みに合致するカードを5枚選択して下さい。

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(小さくて見づらい場合はお手数ですが画像クリックでオリジナルサイズを表示して下さい)

※好きなカードがない!と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、必ずしも好きなものでなくても「こういう感じのが好き」程度で構いませんので、必ず5枚を選択して下さい。

選択できたら以下へお進み下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では答え合わせ、もとい貴方の傾向について見ていきましょう。

本質問はトレーディングカードゲームの元祖である「Magic the Gathering」発祥の概念である「Timmy, Johnny, and Spike」に則っております。

マジックプレイ経験のある人にとっては周知の概念であるでしょうか(私はマジックプレイ経験がないので、どの程度の認知度があるのかは全くわかりませんが)。

 

その中で、それぞれについてこのような定義付けがなされています。

Timmy(ティミー)

パワーゲーマーで派手な能力、効果を持ったカードを好む人。

また、あるカードを見る際に「このカードを使いたいか?」を重視する人です。

遊戯王では高攻撃力、全体除去、大型モンスターの展開が好きな人などがTimmyに当てはまると言えるでしょう。

デュエル動画ジャンルの一つ「闇のゲーム」が好きな方などはこの傾向が強いかと思われます。

 

Johnny(ジョニー)

想像力溢れるプレイヤーで、変わったデッキやコンボを好む人。

また、あるカードを見る際に「このカードで何ができるか?/自分なら何をするか?」を重視する人です。

遊戯王では比較的マイナーなカードを使った独自のコンボ・ギミックを使ったデュエルが好きな方はJohnnyに当てはまるでしょう。

デュエル動画投稿者・視聴者に最も多いのがこのタイプだと思います。

 

Spike(スパイク)

トーナメント指向で勝ちに行くのを好む。

また、あるカードを見る際に「このカードを使うべきか?」を重視する人です。

遊戯王ではパワーカードやアドバンテージが取れるカードを好む人はSpikeの傾向があると言えるでしょう。

ショップ大会やCS等によく参加される方は基本的にこのタイプだと思います。

 

これらの定義に基いて、先程選択して頂いたカードからおおよその傾向を割り出す事ができます。

 

以下のカードを選んだ方はTimmyの傾向があります。

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同様に、以下のカードを選んだ方はJohnnyの

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以下のカードを選んだ方はSpikeの傾向があると言えます。

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(尚各種類のカードは基本的に全て私の独断とセンスによって用意したものなので、「これがここにあるのはおかしい」といった御意見もあるかと思われますがご了承下さい。)

 

これらは必ず1種類に分類できるわけではありません。例えばTimmy3-Johnny2と選択された方はTimmyの傾向が強いTimmy-Johnny、Timmy2-Johnny2-Spike1という選択をされた方はそれら全ての傾向がありますが、1枚しか選ばなかったSpikeの傾向は他の2箇所よりも小さい・弱いということになります。

また、同じカードでも見方によっては必ずしも同一の傾向にない場合もあり、例えば上記の《重爆撃禽 ボム・フェネクス》は融合素材の観点から私はJohnny向けとして扱いましたが、攻撃力とバーン効果を基準に選択された方はTimmyということになります。

100%的中する、というものでもございませんので、ここでの結果だけでなく、様々な類似テストや、ご自身の思考の整理をする中で、ご自分がどういう傾向にあるのかを判断して頂ければと存じます。

 

またこれらとは別の定義付けの分類としてVorthos(ヴォーソス)、Melvin(メルヴィン)というものもあるのですが、ここでは割愛させて頂きます。詳細が知りたい方はMagic the Gathering Wikiの「Timmy,Johnny,and Spike」のページを御参照下さい。

 

これらはあくまで傾向であるため、どのスタイルがいい、悪いということはございません。しかし、これらの傾向が異なるプレイヤー間では論争や対立が発生しやすいのもまた事実です。

自分が嫌いなカードを使う人が嫌、という心理は不自然なものではないと思います。

蔑称としての「ガチ」「ファン」という言葉は典型的な例でしょうか。

自分と異なる傾向、思想を受け入れられる事が、コミュニケーションゲームであるTCGにおいて大切な事の一つであると私は思います。

 

 

自分の傾向を知ろう

さて、ここからは個人的な事も含めてお話していきます。

今回このようなことをさせて頂いたのは、自分の傾向を正しく知ることが遊戯王を楽しむために必要であるからです。

私はデュエル動画を見始めた頃より、長らく自分はJohnnyの傾向が強い人間だと思って遊戯王と接して参りました。

しかし、ある頃を堺に急激にデッキの質の低下や迷走を感じるようになりました。

そして、3ヶ月程前にこれと同様の傾向テストを行った結果、Timmy-2、Johnny-1、Spike-2という私自身の考えとは大きく外れた選択となりました。

勿論、月日の経過によってある程度の思想の変化はあったでしょうが、この結果を見て自分がJohnnyであるというのは一種の思い込み、もっといえばJohnnyとして遊戯王をプレイしていたいという願望なのではないか?と思うようになりました。

そこで、自分は本当は何がしたいのか、何が楽しいのかをもう一度最初から考え直すように致しました。

そうした自己分析の末、デッキ構築・プレイングにおける自分の思想を、以前よりもかなり正確に掴むことができたと感じております。

 

デッキを構築する際には、私はまず「使いたいカード」を1枚選びます。

次に、「このカードは使うに値する程の強さを見せてくれるか」を考えます。

ここで「強い」と判断したら、次に「そのカードでどういった事ができるのか」を考えます。

そして、「そのカードでできる事の内、どれが一番強いか(自分が強いと感じるか)」を決定します。

最後に、決定した一番強い使い方に沿って残りのカードを選定し、デッキとして確立します。

先程の傾向を当てはめると、デッキの根幹になるカードをTimmy的思考で選択、それが実用に耐えうるかをSpike的思考で判断、そのカードの使い方をJohnny的思考で洗い出し、どれにするべきかをもう一度Spike的思考で判断し、残りのカードもSpike的思考によって選ぶ、といった流れになります。

つまり、私のデッキは「注目したカードを最も有効に使う事に特化した」構築であるということになります。(自分ではそう思っています)

なので、あれもできるこれもできる、といくつもコンボを派生させる事がなく、単調なプレイを繰り返しがちなので見方によっては「つまらない」「すぐに飽きる」デッキであると捉えられる事もあると思います。

また、「最初に決定した使いたいカードが出ない・出しても強くない場面」を想定し、それがなくても通常の戦闘やアドバンテージ獲得をこなせる様心がけて構築しておりますので、状況によっては「よくある普通のデッキ」と思われている事もあるかもしれません。

 

また、プレイングにおいてはよりSpikeの思考が顕著に現れるようで、以下のような事を考えてゲームを進行しています。

1.相手の妨害を考慮しない場合、そのターンで勝利できるか。

2.今までの経過から、既に使われた妨害カード及び入っている可能性の高い妨害カードを考え、それらを打たれた場合でも勝利できるか。

3.これらが可能な場合、そのまま実行・想定外の妨害がなければ勝利。この時構築の際に決定した「使いたいカード」を必ずしも使うとは限らない。

4.そのターンでの勝利が不可能な場合・また3の途中で想定外の妨害が行われた場合、返しのターンの相手の行動を予想し、あらかじめその芽を摘むことができるプレイ、またはそれに対応することができるプレイを優先しつつ、戦闘・効果によるアドバンテージを考慮しそれに沿ったプレイを実行する。

5.4のプレイが困難である程アドバンテージ差が開いたり、追い込まれている場合、次以降のドローも含めて自分の勝ち筋を確認し、出来る限りそれに近づけるプレイを考慮・実行する。

6.それでも負けるときは負ける

 

ざっくりとではありますが、基本的にこのような流れとなります。

最初に決定した使いたいカードを出す意味がないと判断すると、結構あっさりそれは選択肢から外してしまうので、いわゆる魅せ・ロマンといったものからは程遠いと思います。

また、現在の場・手札を優先してプレイングを考慮・決定する傾向が強いため、トップによる逆転をされることが本当に苦手です。

そういう事情もあり、特に《RUM-七皇の剣》による逆転負けがPRIO発売後暫くは相次いだのですが、逆に今ではある程度それらに気を回すプレイングもできるようになったので、そういう意味では非常に感謝しております。

このようにカジュアルプレイヤーの中でも比較的トーナメントプレイヤーの傾向の強い私ですが、もしオフ会等にて対戦する折がございましたら皆様是非宜しくお願い申し上げます。

こういった思想の相手は苦手だな、と思われた方は、やんわりとお断りして頂ければ私の方から余り強引に接することもないかと思うので、重ね重ねではありますが宜しくお願い致します。

 

あとがき

繰り返しになりますが、このように自分の思想・傾向を正しく知ることは、自分のデッキ構築やプレイングに反映される部分も多いため、是非一度向き合って頂きたいと思います。

また、自分とは異なる思想・傾向の相手とも円満にプレイが行えるよう、様々な思想・傾向を知り、また自分から発信していくことを大切にして頂ければ、私にとっても大変喜ばしい事でございます。

最後になりましたが、今回も最後までお付き合い頂いた皆様、冒頭のTimmy,Johnny,and Spikeの概念について教えて下さった友人のpinkiriさん、並びに今回の記事を執筆する切欠を下さったくうねる様に感謝の意を示しつつ、今回はこれにてお暇させて頂きます。

それでは。