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万能地雷グレイモヤについての諸考察 ~ 類似カードとの比較から導かれる有用性

 

こんにちは、レオオオオオです。

この度、恐らく本ブログ初となる、特定のカードに対する評価記事を執筆することとなりました。

経緯としましては、僕が友人と時折遊ぶ「描け麻雀」での題目として、普段イラストを書く部分が代案としてこのような記事を書くという事になったわけでございます。

それでは早速参りましょう。

 

万能地雷グレイモヤ カード評価

まず、今回考察する《万能地雷グレイモヤ》についてです。

 

《万能地雷グレイモヤ》  

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通常罠

①:相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。相手フィールドの表側攻撃表示モンスターの内、攻撃力が一番高いモンスター1体を破壊する。

 

数ある攻撃反応除去のうちの1枚であり、相手モンスターを対象に取らず、効果解決時に攻撃力が一番高いモンスター1体を破壊します。

この対象をとらないという部分については、カード効果の対象にならないモンスターも破壊できる一方、破壊するモンスターを指定することができないので除去したいモンスターを除去できない事にもなり、メリットともデメリットとも言えますが、現環境ではデメリットである事のほうが多いでしょうか。

攻撃宣言時に発動するカードの宿命として、メインフェイズ中の除去に対応できない点、発動に成功しても1:1交換にしかならずアドバンテージをとれない点など、絶対的に見てもカードパワーはそれほど高いとはいえないでしょう。

 

類似カードとの比較

続いて、類似カードと比較していきましょう。

まず、《万能地雷グレイモヤ》と類似といえる条件として

・魔法・罠ゾーンにセットして使用する。

・永続カードでない。

・相手の攻撃宣言時に発動する。

・相手モンスターを永続的に除去(破壊or除外orバウンスorコントロール奪取)する。

・攻撃宣言以外に発動条件がない。

などが挙げられるため、今回は以上の条件を全て満たすものを類似カードとして定義します。

 

この定義を満たすカードは以下の8枚です。

《神風のバリア -エア・フォース-》

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通常罠

①:相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て持ち主の手札に戻す。

 

次元幽閉

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通常罠

相手モンスターの攻撃宣言時、攻撃モンスター1体を選択して発動できる。選択した攻撃モンスターをゲームから除外する。

 

《邪悪なるバリア -ダーク・フォース-》

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通常罠

相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。相手フィールド上に守備表示で存在するモンスターを全てゲームから除外する。

 

《聖なるバリア-ミラーフォース-》

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通常罠

①:相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する。

 

《好敵手の記憶》

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通常罠

相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。自分は攻撃モンスターの攻撃力分のダメージを受け、そのモンスターをゲームから除外する。次の相手ターンのエンドフェイズ時、この効果で除外したモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する。

 

《バトル・ブレイク》

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通常罠

相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。相手は手札からモンスター1体を見せてこのカードの効果を無効にできる。見せなかった場合、その攻撃モンスターを破壊し、バトルフェイズを終了する。

 

炸裂装甲

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①:相手モンスターの攻撃宣言時、攻撃モンスター1体を対象として発動できる。その攻撃モンスターを破壊する。

 

《ルーレット・スパイダー》

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速攻魔法

相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。サイコロを1回振り、出た目の効果を適用する。

1・自分のLPを半分にする。

2・その攻撃を自分への直接攻撃にする。

3・自分フィールドのモンスター1体を選び、そのモンスターに攻撃対象を移し替えてダメージ計算を行う。

4・攻撃モンスター以外の相手フィールドのモンスター1体を選び、そのモンスターに攻撃対象を移し替えてダメージ計算を行う。

5・その攻撃を無効にし、そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。

6・その相手モンスターを破壊する。

 

では、これらの類似カードと比較して《万能地雷グレイモヤ》に優位性が認められる可能性のある要素を見てみましょう。

《神風のバリア -エア・フォース-》

・相手モンスターを破壊する(墓地へ送る)。

・相手モンスター2体以上に影響を及ぼさない。

・攻撃モンスターを除去しない場合がある。

 

次元幽閉

・相手モンスターを破壊する(墓地へ送る)。

・対象を取らない。

 

《邪悪なるバリア -ダーク・フォース-》

・相手モンスターを破壊する(墓地へ送る)。

・攻撃表示モンスターを除去する。

・攻撃モンスターを除去する場合がある。

 

《聖なるバリア-ミラーフォース-》

・相手モンスター2体以上に影響を及ぼさない。

 

《好敵手の記憶》

・ダメージを受けない。

・相手モンスターを破壊する(墓地へ送る)。

・相手モンスターをフィールドに戻さない。

・攻撃モンスターを除去しない場合がある。

 

《バトル・ブレイク》

・効果を無効にされる恐れがない。

・バトルフェイズを終了させない。

・攻撃モンスターを除去しない場合がある。

 

炸裂装甲

・対象を取らない。

・攻撃モンスターを除去しない場合がある。

 

《ルーレット・スパイダー》

・罠カードである。

・効果に不確定要素がない。

・デメリットとなりうる効果を持たない。

・攻撃モンスターを除去しない場合がある。

 

 
類似カードとの比較から導かれる優位性

先の比較から、《万能地雷グレイモヤ》を使用するメリットを考えると

・相手モンスターを対象に取りたくないor対象にならない相手モンスターを除去したい。

・相手モンスターを手札に戻したくない。

・攻撃表示モンスターを除去したい。

・攻撃モンスター以外を除去したい。

・確実に除去したい。

・魔法カードを使用したくないor魔法カードが使用できない状況で使いたい。

・相手モンスター2体以上を破壊したくない。

・ダメージを受けたくない。

・相手モンスターをフィールド上に戻したくない。

 

上記の条件を複数満たす状況、またはそのような状況が発生することが考えられるデッキ、ということになります。

一例としては図1のような状況でしょうか。

 

 

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図1.類似カードと比較して《万能地雷グレイモヤ》に優位性のある状況の一例

 

図1は

・魔法が使用できない。(《ホルスの黒炎竜 LV8》)

・対象に取れない。(《熱血指導神アルティメットレーナー》)

・確実に除去したい。(除去できないと直接攻撃で敗北)

・攻撃表示モンスターを除去したい。(同上)

・ダメージを受けたくない。(残りLP100)

・2体以上を破壊したくない。(《スターライト・ロード》)

・手札に戻したくない。(戻すとメイン2に《RUM-アージェント・カオス・フォース》で再度《熱血指導神アルティメットレーナー》が特殊召喚され、効果で敗北)

という状況となっており、《万能地雷グレイモヤ》以外の類似カードでは敗北を100%回避することができないため、まさに《万能地雷グレイモヤ》の優位性が遺憾なく発揮されていると言えるでしょう。

 

あとがき

というわけで、《万能地雷グレイモヤ》の優位性について考えてまいりましたがいかがだったでしょうか。

言うまでもありませんが、《スターライト・ロード》《大革命返し》を考慮しない場合は《聖なるバリア-ミラーフォース-》のほうが100万倍強いので、特別な事情がない限り、皆様は是非《聖なるバリア-ミラーフォース-》を使用して下さいませ。

とは言ったものの、私がカード資産に乏しい小学生だった頃は貴重な単体除去であり「PREMIUM PACK5を買えば100%手に入る」という点から友人間では3枚積み推奨カードとして大活躍しておりましたので、思い入れは非常に深いカードでございます。

今でもいわゆるドラフト戦で遊ぶ場合は盛り上がりや駆け引きに一役買ってくれるのではないでしょうか。

それでは。