Casual Duel Consideration

遊戯王のカジュアル環境やデュエル動画についての考察記事を書いてます。

遊戯王をプレイする上での思想・プレイスタイル

5月に入り、日中の気温も大分暖かくなってまいりましたが、皆様お元気でしょうか。

こんばんは、レオオオオオです。 

今回は前半にちょっとした診断のようなことをしております、差し支えなければお付き合い下さい。

また後半は私個人の思想についてお話しておりますので、通常の記事より私のメモ書きといったような印象が強くなる場合がございますので御留意下さい。

 

プレイスタイルの分類

遊戯王をプレイする上で、誰しも自分なりの思想やプレイスタイルをお持ちだと思います。

「このカードを使いたい」「こういうコンボをきめたい」「こういう戦いがしたい」「これで勝ちたい」「なんでもいいのでとりあえず勝ちたい」というように、十人十色様々な思想・スタイルがあるでしょう。

ですが、それらは傾向によってある程度の分別をすることができます。

というわけで、まずはあなたが遊戯王をプレイする上での傾向について少し触れていきたいと思います。

 

 

■以下の画像にあるカードの中から、あなたが好きだと思うカード・自分の好みに合致するカードを5枚選択して下さい。

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(小さくて見づらい場合はお手数ですが画像クリックでオリジナルサイズを表示して下さい)

※好きなカードがない!と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、必ずしも好きなものでなくても「こういう感じのが好き」程度で構いませんので、必ず5枚を選択して下さい。

選択できたら以下へお進み下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では答え合わせ、もとい貴方の傾向について見ていきましょう。

本質問はトレーディングカードゲームの元祖である「Magic the Gathering」発祥の概念である「Timmy, Johnny, and Spike」に則っております。

マジックプレイ経験のある人にとっては周知の概念であるでしょうか(私はマジックプレイ経験がないので、どの程度の認知度があるのかは全くわかりませんが)。

 

その中で、それぞれについてこのような定義付けがなされています。

Timmy(ティミー)

パワーゲーマーで派手な能力、効果を持ったカードを好む人。

また、あるカードを見る際に「このカードを使いたいか?」を重視する人です。

遊戯王では高攻撃力、全体除去、大型モンスターの展開が好きな人などがTimmyに当てはまると言えるでしょう。

デュエル動画ジャンルの一つ「闇のゲーム」が好きな方などはこの傾向が強いかと思われます。

 

Johnny(ジョニー)

想像力溢れるプレイヤーで、変わったデッキやコンボを好む人。

また、あるカードを見る際に「このカードで何ができるか?/自分なら何をするか?」を重視する人です。

遊戯王では比較的マイナーなカードを使った独自のコンボ・ギミックを使ったデュエルが好きな方はJohnnyに当てはまるでしょう。

デュエル動画投稿者・視聴者に最も多いのがこのタイプだと思います。

 

Spike(スパイク)

トーナメント指向で勝ちに行くのを好む。

また、あるカードを見る際に「このカードを使うべきか?」を重視する人です。

遊戯王ではパワーカードやアドバンテージが取れるカードを好む人はSpikeの傾向があると言えるでしょう。

ショップ大会やCS等によく参加される方は基本的にこのタイプだと思います。

 

これらの定義に基いて、先程選択して頂いたカードからおおよその傾向を割り出す事ができます。

 

以下のカードを選んだ方はTimmyの傾向があります。

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同様に、以下のカードを選んだ方はJohnnyの

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以下のカードを選んだ方はSpikeの傾向があると言えます。

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(尚各種類のカードは基本的に全て私の独断とセンスによって用意したものなので、「これがここにあるのはおかしい」といった御意見もあるかと思われますがご了承下さい。)

 

これらは必ず1種類に分類できるわけではありません。例えばTimmy3-Johnny2と選択された方はTimmyの傾向が強いTimmy-Johnny、Timmy2-Johnny2-Spike1という選択をされた方はそれら全ての傾向がありますが、1枚しか選ばなかったSpikeの傾向は他の2箇所よりも小さい・弱いということになります。

また、同じカードでも見方によっては必ずしも同一の傾向にない場合もあり、例えば上記の《重爆撃禽 ボム・フェネクス》は融合素材の観点から私はJohnny向けとして扱いましたが、攻撃力とバーン効果を基準に選択された方はTimmyということになります。

100%的中する、というものでもございませんので、ここでの結果だけでなく、様々な類似テストや、ご自身の思考の整理をする中で、ご自分がどういう傾向にあるのかを判断して頂ければと存じます。

 

またこれらとは別の定義付けの分類としてVorthos(ヴォーソス)、Melvin(メルヴィン)というものもあるのですが、ここでは割愛させて頂きます。詳細が知りたい方はMagic the Gathering Wikiの「Timmy,Johnny,and Spike」のページを御参照下さい。

 

これらはあくまで傾向であるため、どのスタイルがいい、悪いということはございません。しかし、これらの傾向が異なるプレイヤー間では論争や対立が発生しやすいのもまた事実です。

自分が嫌いなカードを使う人が嫌、という心理は不自然なものではないと思います。

蔑称としての「ガチ」「ファン」という言葉は典型的な例でしょうか。

自分と異なる傾向、思想を受け入れられる事が、コミュニケーションゲームであるTCGにおいて大切な事の一つであると私は思います。

 

 

自分の傾向を知ろう

さて、ここからは個人的な事も含めてお話していきます。

今回このようなことをさせて頂いたのは、自分の傾向を正しく知ることが遊戯王を楽しむために必要であるからです。

私はデュエル動画を見始めた頃より、長らく自分はJohnnyの傾向が強い人間だと思って遊戯王と接して参りました。

しかし、ある頃を堺に急激にデッキの質の低下や迷走を感じるようになりました。

そして、3ヶ月程前にこれと同様の傾向テストを行った結果、Timmy-2、Johnny-1、Spike-2という私自身の考えとは大きく外れた選択となりました。

勿論、月日の経過によってある程度の思想の変化はあったでしょうが、この結果を見て自分がJohnnyであるというのは一種の思い込み、もっといえばJohnnyとして遊戯王をプレイしていたいという願望なのではないか?と思うようになりました。

そこで、自分は本当は何がしたいのか、何が楽しいのかをもう一度最初から考え直すように致しました。

そうした自己分析の末、デッキ構築・プレイングにおける自分の思想を、以前よりもかなり正確に掴むことができたと感じております。

 

デッキを構築する際には、私はまず「使いたいカード」を1枚選びます。

次に、「このカードは使うに値する程の強さを見せてくれるか」を考えます。

ここで「強い」と判断したら、次に「そのカードでどういった事ができるのか」を考えます。

そして、「そのカードでできる事の内、どれが一番強いか(自分が強いと感じるか)」を決定します。

最後に、決定した一番強い使い方に沿って残りのカードを選定し、デッキとして確立します。

先程の傾向を当てはめると、デッキの根幹になるカードをTimmy的思考で選択、それが実用に耐えうるかをSpike的思考で判断、そのカードの使い方をJohnny的思考で洗い出し、どれにするべきかをもう一度Spike的思考で判断し、残りのカードもSpike的思考によって選ぶ、といった流れになります。

つまり、私のデッキは「注目したカードを最も有効に使う事に特化した」構築であるということになります。(自分ではそう思っています)

なので、あれもできるこれもできる、といくつもコンボを派生させる事がなく、単調なプレイを繰り返しがちなので見方によっては「つまらない」「すぐに飽きる」デッキであると捉えられる事もあると思います。

また、「最初に決定した使いたいカードが出ない・出しても強くない場面」を想定し、それがなくても通常の戦闘やアドバンテージ獲得をこなせる様心がけて構築しておりますので、状況によっては「よくある普通のデッキ」と思われている事もあるかもしれません。

 

また、プレイングにおいてはよりSpikeの思考が顕著に現れるようで、以下のような事を考えてゲームを進行しています。

1.相手の妨害を考慮しない場合、そのターンで勝利できるか。

2.今までの経過から、既に使われた妨害カード及び入っている可能性の高い妨害カードを考え、それらを打たれた場合でも勝利できるか。

3.これらが可能な場合、そのまま実行・想定外の妨害がなければ勝利。この時構築の際に決定した「使いたいカード」を必ずしも使うとは限らない。

4.そのターンでの勝利が不可能な場合・また3の途中で想定外の妨害が行われた場合、返しのターンの相手の行動を予想し、あらかじめその芽を摘むことができるプレイ、またはそれに対応することができるプレイを優先しつつ、戦闘・効果によるアドバンテージを考慮しそれに沿ったプレイを実行する。

5.4のプレイが困難である程アドバンテージ差が開いたり、追い込まれている場合、次以降のドローも含めて自分の勝ち筋を確認し、出来る限りそれに近づけるプレイを考慮・実行する。

6.それでも負けるときは負ける

 

ざっくりとではありますが、基本的にこのような流れとなります。

最初に決定した使いたいカードを出す意味がないと判断すると、結構あっさりそれは選択肢から外してしまうので、いわゆる魅せ・ロマンといったものからは程遠いと思います。

また、現在の場・手札を優先してプレイングを考慮・決定する傾向が強いため、トップによる逆転をされることが本当に苦手です。

そういう事情もあり、特に《RUM-七皇の剣》による逆転負けがPRIO発売後暫くは相次いだのですが、逆に今ではある程度それらに気を回すプレイングもできるようになったので、そういう意味では非常に感謝しております。

このようにカジュアルプレイヤーの中でも比較的トーナメントプレイヤーの傾向の強い私ですが、もしオフ会等にて対戦する折がございましたら皆様是非宜しくお願い申し上げます。

こういった思想の相手は苦手だな、と思われた方は、やんわりとお断りして頂ければ私の方から余り強引に接することもないかと思うので、重ね重ねではありますが宜しくお願い致します。

 

あとがき

繰り返しになりますが、このように自分の思想・傾向を正しく知ることは、自分のデッキ構築やプレイングに反映される部分も多いため、是非一度向き合って頂きたいと思います。

また、自分とは異なる思想・傾向の相手とも円満にプレイが行えるよう、様々な思想・傾向を知り、また自分から発信していくことを大切にして頂ければ、私にとっても大変喜ばしい事でございます。

最後になりましたが、今回も最後までお付き合い頂いた皆様、冒頭のTimmy,Johnny,and Spikeの概念について教えて下さった友人のpinkiriさん、並びに今回の記事を執筆する切欠を下さったくうねる様に感謝の意を示しつつ、今回はこれにてお暇させて頂きます。

それでは。

「自由度」と「妨害」の関係性

こんばんは、レオオオオオです。

いくつか更新予定の告知をしている記事の執筆が中々進まず公開出来ていない中で、それと特に関係のない記事を書くのは大変申し訳ないと思っておりますが、どうしてもブログ記事に纏めて皆様に見て頂きたい話題がございましたので、今回はそのお話をさせて頂きます。

 

発端は、以下のような意見を目にした事でした。

「最近の遊戯王はカードパワーの高いカードが多すぎて、制圧や1ターンキルが容易に出来てしまうので『返し合い』による楽しさが損なわれている」

何処で見かけたかが定かではないので、私の方で多少の要約をさせて頂いております。

また、本記事は上記の意見に対する批判、侮蔑等が目的ではないことをあらかじめお断りしておきます。

この意見について、私個人としては「言いたいことはなんとなく分かるが、正しくはない」と考えております。

 

というのも、カードパワーが高まれば高まるほど『突破』『返し』という行為自体は容易になるので、本来はこの意見とは逆にゲーム全体が「返し合いの応酬」になりやすくなっていくはずです。

ですので、「『返し合い』による楽しさが損なわれている」という問題には別の原因があるのではないか、という考えに至りました。

そしてそれを「相手に対する防御、妨害行為をどの程度デッキに組み込み、行うことができるか」という点に見出しました。

 

少々話がずれますが、遊戯王のプレイヤー、とりわけカジュアルをメインにしている方に遊戯王の魅力ついて尋ねると「自由度の高さ」を挙げられる方が多いと思います。

遊戯王は「デッキ枚数40枚~60枚」「同名カード上限3枚」「リミットレギュレーション」さえ順守すれば、あらゆるカードをデッキに入れる事ができます。

※厳密に言えばリミットレギュレーションは公認・公式大会以外では必ずしも守る必要はありませんが、ここでは割愛します。

それだけで言えば他のカードゲームも同様の構築は行えるでしょうが、遊戯王がそれらと決定的に異なる点は、いわゆる色・属性等のステータスに縛られることなく「回る」デッキが作れる、という所にあると思います。

他のカードゲームでは、カードA、カードB、カードCを組み合わせたデッキを作ろうとしても、コストの競合や色の制限により中々実戦レベルのデッキにならない、ということが少なくないですが、それらの概念が存在しない遊戯王は純粋に相性のいいカード同士の組み合わせを実戦の中で楽しむ事ができます。

少し表現を変えると、「やりたいことがそのままできる」ゲームだと言えるでしょう。

 

では、お互いのプレイヤーが「自分のやりたいこと」だけをやってゲームが進行した場合、どのようになるでしょうか。

お互いの手札の質、デッキの安定性、爆発力、相性等によって多少左右はされますが、「デッキ・コンボのパワーが高いほうが勝つ」ことは想像に難くないと思います。

では、パワーが低い方はただ自分の手札・引きが相手よりよくなることを祈って戦うしか無いのか、と言われれば当然それは違います。

そこで、「防御、妨害」という概念が登場します。

自分のフィールド、手札、墓地、デッキ、ライフポイントを相手の攻撃から守ったり、相手の展開・行動を阻害する事で、デッキパワーが劣る相手や相性に優れない相手と対等に戦える可能性が出てきます。

 

遊戯王がこれだけの自由度の高さを維持しながら長年多くのユーザーに愛されるゲームとして成り立っているのは、それだけ優秀な「防御・妨害カード」が多数存在するから、ということに他なりません。

これは「カウンター罠」という「防御・妨害専用のカード」が存在する事からも伺えます。

少々長くなりましたが、要約すれば「遊戯王の自由度の高さは様々なカード・状況に対応できる防御・妨害があってこそ成り立っている」ということです。

 

カジュアル環境において、この防御・妨害という行為は敬遠されがちです。

「純粋にデッキパワー同士のぶつかり合いがしたいから」「自分のデッキの動きを全て見せたいし、相手のデッキの動きも全て見たいから」等理由は様々あると思います。

ですが、「私は妨害が嫌いなのでお互い妨害は無しにしませんか」というわけにもいきません。

ではどうするのかといえば、「相手の妨害を未然に防ぐ」という行為が必要になります。

伏せカードを除去する《大嵐》《サイクロン》《ナイト・ショット》、手札・墓地誘発を封じる《メンタルドレイン》《ソウルドレイン》各種次元カード等が候補となるでしょうか。

勿論、それらを一切使わず相手の行動を全て受ける、というプレイスタイルを選択するのも自由です、それは自分と相談してどこまで使う・使わないを決めればいいと思います。

今までは「防御」と「妨害」をほぼ一緒くたに述べてきましたが、厳密に言えばこれも異なります。

《奈落の落とし穴》《強制脱出装置》《エフェクト・ヴェーラー》等を始めとした「妨害」は嫌いでも《和睦の使者》《速攻のかかし》《クリボー》等の「防御」は許容できる人も当然いるでしょう。

ただ、大切なのは「遊戯王というゲームと防御・妨害・対策という概念は切り離せない関係である」という事です。本当にそれらが嫌であれば遊戯王を辞める以外の道はほぼ存在しないと言っても過言ではないと思います。

 

では妨害札をデッキ入れたとして、次にそれをどのように使うのか、そもそも使うのか否か、という話が出現します。

「デッキに入れておいて使わないとはどういうことだ」とお思いになる方もいらっしゃるでしょうが、私は「妨害札をあえて使わない」という行為に対する私なりの意義、理由を持っているので、それについて少しお話させて頂きます。

 

例として、自分が手札に《エフェクト・ヴェーラー》を持っていて、相手が《召喚僧サモンプリースト》を召喚したとします。

通常なら《召喚僧サモンプリースト》の守備表示になるCIP効果、または魔法カードを捨てて発動する起動効果のどちらかに《エフェクト・ヴェーラー》を打つのが適正なプレイングであるでしょう。

ですが、ここであえて《エフェクト・ヴェーラー》を使用せずに相手に好き放題させてそのまま負けたとします。

当然、これはこのデュエル単体で見れば「舐めプレイ」とも捉えられる行為ですが、「同じデッキと何度か戦う」という視点から見るとまた違ってきます。

とりわけカジュアルにおいては、相手のデッキの内容・動きは予測することが難しく、先の《エフェクト・ヴェーラー》においても「いつ使うのが最も効果的か」を初見で見極めるのは相当困難なことだと思います。

そこで、1度相手にデッキを回させ、それによってデッキ内容・動きに関する情報を得る事で《エフェクト・ヴェーラー》を使う適正なタイミングを判断する材料とすることができます。

1回デュエルに敗れても、次戦以降同じような状況に出くわした時に勝てる可能性はグンと上がります。また、同様のカード、ギミックを搭載した相手と将来的に戦う場合にも同じことが言えます。「肉を切らせて骨を断つ」というのに少し近いかもしれません。

勿論これは私の持論ですので、どうしても持っている《エフェクト・ヴェーラー》を使わないプレイングは許せないという人もいると思いますが、「持っている妨害札を打たない=舐めプレイ」では必ずしもない、ということだけは是非ともご理解して頂きたいです。

 

私事ではございますが、私がストラクチャーデッキ「巨竜の復活」発売後頃に遊戯王を再開して今年で7年程が経過します。

再開後2年程の間は、私もいわゆる「ファンデッカス」と呼ばれるような思想を持っており、《奈落の落とし穴》と《オネスト》という2つのカードが本当に嫌いでした、それらが理由で遊戯王から離れそうになった事もございます。

ですが、私の尊敬する、とあるデュエル動画投稿者の方の御意見に触れ、考え方を改める事ができるようになりました。

《奈落の落とし穴》が嫌いであれば召喚前に《サイクロン》を使ったりセットカードがないうちに展開する、《オネスト》が嫌いであれば光属性モンスターとの戦闘を避ける等、嫌いなカードにもプレイングで対処できるレベルの弱点がある事もわかりました。

そんな私が心がけているのが「嫌いなカードを使ってみる」ことです。

遊戯王のカードはテキスト以上に複雑で、使う事で初めてわかる事・気付く事が必ずあります。

臭いものに蓋をする、というように嫌いなカードを遠ざけるのではなく、そのカードと真剣に向き合う事で見えてくるものもありますし、いずれそのカードを許容できるようになる事もあると思います。

その可能性を是非大切にしてほしい、という私の身勝手な願いです。

以前Twitterでも言及したことがありますが、「フリー」とも呼ばれるカジュアル環境であるからこそ、あらゆるカードが認められ、同じ土俵で戦うことができる場であってほしいと思っております。

 

重ねて申し上げますが、私は個人のプレイスタイルに言及するつもりはありません。

妨害札が好きな人、嫌いな人、使いたい人、使いたくない人がそれぞれいて然るべきだと思います。

ただ、遊戯王というゲームと防御・妨害という概念が切り離せないものである以上、自分なりにそれらとうまく折り合いをつけ、適正な関係を築きあげる事が出来れば、遊戯王はより一層楽しく、魅力に溢れたゲームになると思います。

この記事が、皆様方のデュエルライフを一層華やかなものとするきっかけとなることをお祈りしております。

それでは、本日はこれにて失礼致します。

エクシーズ召喚登場後のカジュアル環境の変遷 其の弐

当ブログに御アクセス頂き真にありがとうございます。

レオオオオオです。

本記事は、前回記事「エクシーズ召喚登場後のカジュアル環境の変遷 其の壱」の続きとなっております、初見の方がございましたら是非前回記事を先にご閲覧下さい。

前置きもそこそこではございますが、早速前回記事の続き―2012年以降の新規カードとそれによるカジュアル環境への影響―を始めさせて頂きます。

 

■2012年1月7日 GOLD SERIES 2012発売

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2012年に入って最初に登場したのが、毎年恒例となった「GOLD SERIES」です。

今回は既存カードの収録だけではなく、海外新規カード《発条機雷ゼンマイン》が収録されるという異例の事態となりました。

ランク3にして守備力2100、素材を消費することによる破壊耐性、除去効果の3つを兼ね備えるこのカードは、劣勢時の壁モンスターとして、また《No.17 リバイス・ドラゴン》と並んで序盤の様子見や布石として大変優秀なモンスターでした。

その他にも入手が困難だった《D.D.クロウ》《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》《終末の騎士》《ローンファイア・ブロッサム》《王家の眠る谷-ネクロバレー》《強欲で謙虚な壺》《スターライト・ロード》等の優秀なカードが多数再録され、カード資産に乏しいプレイヤーの大きな助けとなりました。

 

■2012年1月24日 デュエルターミナル「破滅の邪龍 ウロボロス!!」稼働、オーバーレイガイド2発売

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またシンクロ召喚登場以降長らく続いてきた「デュエルターミナル」が遂に最後のタイトルとなりました。

ラストのパッケージを飾るのは、《氷結界の龍 トリシューラ》がヴェルズ化して生まれたエクシーズモンスター《ヴェルズ・ウロボロス》です。

レベル4×3という少々重い召喚条件ではありますが、2750の攻撃力とヴェルズ化前と同じく相手のフィールド、手札、墓地に1回ずつ干渉できる能力によってランク4の柔軟を更に高めます。

更に《インヴェルズ・ローチ》よりも更に強烈な上級モンスターメタを備えるヴェルズの切り札《ヴェルズ・オピオン》が登場。同時に登場した《侵略の汎発感染》や、素材を一度に揃えられる《レスキューラビット》、そしてラビットから出し分けが可能な《エヴォルカイザー・ラギア》などを駆使してバックを固め相手を封殺する【ヴェルズラギア】が登場し、環境に頭角を現してきます。

また、ヴェルズに対するカテゴリ「セイクリッド」の切り札にして、サルベージとバウンスを1体で行える《セイクリッド・トレミスM7》が登場、ランク6が本格的に動き始めました。

その他にも、非常に重い召喚条件とそれに見合う強烈な効果を持つ《創星神 sophia》、高い攻撃力とドロー効果、引いたカード次第でバウンスまでも備える「リチュア」の切り札《イビリチュア・ジールギガス》、機械族の展開を補助する《アイアンコール》、《カゲトカゲ》に似た性質を持つ《ブリキンギョ》、「ヴェルズ」のみならず様々なデッキに投入できる優秀な回避能力を持つ《ヴェルズ・サンダーバード》、墓地から直接攻撃を防ぐ事ができる《異次元エスパー・スター・ロビン》など、デュエルターミナルのフィナーレに相応しい優秀なカードが多数収録されました。

 

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また、同日発売の「オーバーレイガイド2」の付属カードは、光属性縛りを持つものの、場の「セイクリッド」を魔法、罠から守るランク4《セイクリッド・オメガ》が登場。単体性能もさることながら「セイクリッド」デッキにおいては「オメガプレアデス」といった強力な布陣を敷く事が可能となりました。

 

■2012年2月3日 遊戯王ZEXAL 第2巻発売

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更に漫画出身カードより、ランク4待望の除去能力を持つ《No.50 ブラック・コーン号》が登場。攻撃力の低さが多少気になるものの、《ガチガチガンテツ》《発条機雷ゼンマイン》等の破壊耐性を持つ面倒なモンスターを手早く処理でき、時には1000ポイントの引導火力とも成り得る優秀さを見せてくれます。

 

■2012年2月18日 GALACTIC OVERLORD発売

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そして年明け後最初のパックが発売しました。

本弾で新たに登場したカテゴリ「聖刻」は、被リリース時にドラゴン族通常モンスターを展開することができる上級モンスター主体のカテゴリで、専用サーチの《召集の聖刻印》や、ドラゴン族の切り札《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》らを駆使した展開力と、強力なランク6エクシーズの《セイクリッド・トレミスM7》や本弾で同時に登場した《フォトンストリーク・バウンサー》などで高い制圧力を発揮し、環境入りを果たすことになります。

カジュアルにおいても、「帝」などとの親和性が高い《聖刻龍-トフェニドラゴン》や独特のリクルート条件を持つ《聖刻龍-ドラゴンヌート》らを用いたデッキが続々と考案され始めました。

また、初のランク8である《聖刻神龍-エネアード》が登場。高い攻撃力と対象をとらない1:1除去効果を持っているものの、ランクの関係上「聖刻」そのものでは召喚が容易でなかったため、《神獣王バルバロス》等を使用するデッキでのフィニッシャーとして利用されることとなります。

また、聖刻の主要展開手段の1つであるランク6《聖刻龍王-アトゥムス》やランク5のメイン火力《No.61 ヴォルカザウルス》らのデメリットを帳消しにできる《迅雷の騎士ガイアドラグーン》が登場。あらゆるランク5、6から貫通能力を持つATK2600に化ける事ができる汎用性の高さは様々なデッキで活用されていきます。

その他、複数のデメリットを持ちながらハンドアドバンテージを取れる《カードカー・D》、「聖刻」らと相性のいい《竜魔人 クィーンドラグーン》、手札に加えやすい戦士族であり、手札から攻撃を防ぐ事ができる《ガガガガードナー》、制限解除された《サイクロン》に続くバック除去《ナイト・ショット》等のカードが登場、主要なランクのエクシーズモンスターが出そろい始め、エクシーズ環境はさらなる多様化を見せていきます。

 

 ■2012/2/21 Vジャンプ2012年4月号発売

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最新弾の《聖刻神龍-エネアード》に続き、ランク8のエクシーズモンスター《No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー》が登場しました。

攻撃力自体はかなり低いものの、状況次第では1度に《No.61 ヴォルカザウルス》2回分の働きができ、既にエクシーズモンスターが多数派を占めていたカジュアル環境でも強烈な引導火力として注目されました。

エクシーズを破壊できずとも単純な除去要因として使用できるので、シンクロ主体デッキ相手でも死に札にならないのもポイントです。

 

■2012年3月1日 禁止・制限改訂

そしてエクシーズ環境3回目の制限改訂がやって来ました。

今回の変更点は以下のとおり。(太字:規制強化、通常字:規制緩和

・禁止

《グローアップ・バルブ》《スポーア》《氷結界の龍 トリシューラ》《ダスト・シュート》

・制限

《神秘の代行者 アース》《TG ストライカー》

・準制限

《輪廻天狗》マシュマロン》《ライトロード・サモナー ルミナス》《緊急テレポート》《レベル制限B地区》《紫炎の狼煙》《激流葬》

・制限解除

リビングデッドの呼び声

 

ダンディライオン》《ローンファイア・ブロッサム》と併せて「植物族出張セット」等と呼ばれ様々なデッキで活躍してきたチューナー《グローアップ・バルブ》《スポーア》と、それらを活用するデッキの強力なアドバンテージ源《氷結界の龍 トリシューラ》が遂に禁止カードに指定されました。

その他にも「代行天使」のサーチャー兼チューナー《神秘の代行者 アース》や、汎用性の高い効果を持ち、こちらも出張が多く見られた《TG ストライカー》が制限カードに指定されるなど、シンクロ召喚主体のデッキがほぼ環境から消滅する結果となりました。

一方で、自身の効果で特殊召喚できるチューナーが増えた影響か《緊急テレポート》が準制限に緩和、前改定で《メンタルマスター》をも奪われた「サイキック族」にようやく復活の兆しが見られます。

また、レベルを持たないエクシーズが多数派になり、《大嵐》《サイクロン》が蔓延する環境になった事もあって《レベル制限B地区》が準制限に。しかし、シンクロ中期以降からロックデッキそのものが成立しにくくなっているのもあり、以前と同じ運用方法は通用しない状態です。

更に相手のメインフェイズに発動できる数少ない全体除去《激流葬》が準制限カードに緩和されました。これによって相手にバックがあるうちは迂闊に展開することができなくなり、環境高速化の抑制に一役買うこととなります。

そして、当時はまだ日本未発売カードだった《輪廻天狗》(英名《Reborn Tengu》)が準制限カードに指定される前代未聞の事態に。海外ではこのカードと前述の植物族を中心としたシンクロ召喚が主流であったため、それを抑制するための措置であったようです。

その他、前改定に引き続き汎用蘇生札の《リビングデッドの呼び声》が緩和され、遂に制限解除されました。環境の推移によって「罠」であること、「永続カード」であることのデメリットが目立つようになり、このような結果になりました。とはいえ、とりわけカジュアルにおいては展開手段としてよく利用されており、様々なデッキで起点として、また相手の除去後のリカバリーとしての用途は健在です。

 

■2012年3月17日 スターターデッキ2012発売

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2012年のスターターデッキが発売。ここでエクシーズが登場して1年が経過しました。

今回はエクシーズモンスターが5枚付属されるという、例年より少し豪華なラインナップとなっています。

一番の目玉カードはランク4汎用であり、自身を含めた「魔人」エクシーズモンスターに素材を身代わりにする破壊耐性を付与する効果と、素材を消費して相手モンスター1体を裏側守備表示にする効果を併せ持つ《交響魔人マエストローク》でしょうか。

このカードの登場により、ランク4エクシーズは「守備力1800未満のモンスターの突破」「相手の永続・誘発・誘発即時効果の遮断」「守備力2300、2回までの破壊耐性を持つ壁」を一度に手に入れたこととなります。

特に今までのランク4では対応が困難だった《E-HERO ダーク・ガイア》のような高打点・低守備力のモンスターや、《ナチュル・ビースト》のような拘束力の高いモンスターを乗り越えられるため、非常に高い評価を得ていました。

その他の新規エクシーズモンスターは全てランク3であるため《交響魔人マエストローク》とのシナジーには期待がしづらいものの、「魔人」の攻撃時に攻撃力を2倍にすることができる《弦魔人ムズムズリズム》、「魔人」に2回攻撃を付与する《管魔人メロメロメロディ》、エクシーズモンスターのメタと「魔人」の全体強化を兼ねる《太鼓魔人テンテンテンポ》と、何れも決して侮れない性能を持つモンスターらが登場しました。

《弦魔人ムズムズリズム》は《No.30 破滅のアシッドゴーレム》と同等の瞬間火力を出すことが出来る上にあちらのデメリット効果がなく大型モンスターの処理に優れ、《管魔人メロメロメロディ》は《ダイガスタ・フェニクス》と同様に単体で2800のライフを削ることができ、《太鼓魔人テンテンテンポ》は《発条機雷ゼンマイン》等の居座りで力を発揮するエクシーズに対して有効と、三者三様の効果でそれまでランク4に比べ非力だったランク3の幅が一気に広がりました。

 

■2012年4月14日 RETURN OF THE DUELIST発売

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エクシーズ環境2年目の最初のエキスパンション「RETURN OF THE DUELIST」の発売です。

看板モンスターは素材に戦士族の縛りを持つランク4《H-C エクスカリバー》です。

1ターンのみ4000の瞬間火力が出るこのモンスターの登場により、【HERO】【忍者】を始めとした戦士族デッキの多くで大型モンスターの突破が可能となり、2つ前のエキスパンションで登場した《機甲忍者ブレード・ハート》らと併せライフを一気に削る【アライブHERO】等のデッキも登場する事となりました。

また、後にトーナメント環境にも進出する「魔導書」や「先史遺産」などが初登場したものの、現時点ではカードパワーの高いカードは多くなく、それぞれの特色を活かしカジュアルにおいて長らく好まれました。

他にもレベル3・4モンスターの展開力に長ける機械族カテゴリ「ギアギア」や、ほとんどのカテゴリで重視されていた墓地アドバンテージを投げ捨てたカテゴリ「マドルチェ」等、新規テーマが多数登場しました。

特に「ギアギア」のエースモンスターに等しい《ギアギガント X》は【ガジェット】を始めとした既存のデッキとも相性がよく、機械族の新たなアドバンテージ源として活躍していきます。

また「帝」との相性に優れる《イリュージョン・スナッチ》や、今まで難易度の高かった高ランクエクシーズを補佐する《ギャラクシー・クィーンズ・ライト》、本エキスパンション以降各属性に類似カードが登場する事となる《地霊神グランソイル》や《砂塵の騎士》等、後々のカードや環境に影響を与えるカードが多数登場したエキスパンションであったと言えるでしょう。

 

■2012年7月21日 ABYSS RISING発売

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続いてのエキスパンション、ABYSS RISINGです。

前回のエキスパンションは地属性にまつわるカードが多かったですが、今回は水属性が主体のエキスパンションとなりました。

それを象徴する新規カテゴリが「水精鱗」です。

自分の手札を捨ててアクションを起こすカードと、捨てられた時に誘発するカードの組み合わせでアドバンテージを取るこのカテゴリは、ストラクチャーデッキにて登場した「海皇」と非常に強いシナジーを形成しており、これらをバランスよく組み合わせたデッキが環境に進出する結果になりました。

その他にもゆるい条件で2体のモンスターをリクルートできる《素早いアンコウ》や、水属性のレベルを上昇できる《忘却の都 レミューリア》等の柔軟性に富む水属性モンスターが多数登場しました。

また、ステータスは劣るもののエクシーズ素材として有能な《サイバー・ドラゴン》の類似カード《太陽風帆船》、墓地のモンスター2体でエクシーズを行える強力な魔法カード《高等紋章術》を武器にする「紋章獣」、前エキスパンションの《ギャラクシー・クィーンズ・ライト》に続くレベル操作魔法《タンホイザーゲート》、攻撃力3000までに対抗できるランク4待望のモンスター《ガガガガンマン》らが登場、低ランクから高ランクまで様々なエクシーズを補佐してくれるカードがバランスよく収録されました。

 

■2012年8月4日 最強ジャンプ2012年9月号発売

■2012年8月13日 週刊少年ジャンプ2012年35号発売

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尺の都合上、雑誌特典2つを同時に紹介します。

Vジャンプ」以外の月刊誌に遊戯王カードが特典として付属するという非常に珍しい事態が発生しました。

それが後に登場するカテゴリ「炎星」のランク3《炎星皇-チョウライオ》です。

炎属性であればあらゆるモンスターをサルベージできる汎用性の高い効果とランク3内では比較的高いATK2200を持つため、炎属性デッキの新たなアドバンテージ源となる可能性を秘めていました。

また、そのターン既に召喚したモンスターも後半の制約を受けずサルベージできる裁定が下ったため、より高い汎用性を持つに至りました。

しかし、炎属性はあまり展開手段に恵まれている属性ではなく、召喚そのものの難しさが足を引っ張りがちでした。

そんな時に登場したのが、《ジャンク・シンクロン》の流れを組むチューナー、《炎星師-チョウテン》です。

シンクロの制限、蘇生対象の制限、攻撃に関する制限と多くの縛りを持ちながら、先のチョウライオや《獣神ヴァルカン》等を1枚から出せるため、「炎星」内のみに収まらない活躍が期待できました。

 

■2012年8月21日 Vジャンプ2012年10月号、ザ・ヴァリュアブル・ブック15発売

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書籍付属カードが一気に3枚登場しました。

Vジャンプの特典として登場したのが、水属性縛りを持つもののランク4素材2体の最高基本攻撃力を持ち、エクストラデッキのエクシーズを展開できる《バハムート・シャーク》です。

登場当初は素材のないエクシーズを呼び出してもほぼアタッカーにしかできず、かといってその用途では自身が高い攻撃力を活かせなくなるジレンマを抱えていたため、あまり評価が高いとは言えない状態でしたが、後に様々なエクシーズサポートや対応カードが登場することによって段々と強力になっていきます。

更に同日発売のヴァリュアブル・ブック15には、新たな特殊勝利を内包するランク8の《No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ》と、エクシーズモンスターへの強烈なメタ効果を持つ《No.69 紋章神コート・オブ・アームズ》が登場。

どちらも素材が3体必要なため汎用性が高いとは言いづらいものの、《No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ》は専用デッキでの活躍が見込め、《No.69 紋章神コート・オブ・アームズ》は相手のエクシーズを全て無力化しつつ状況に応じて自分のエクシーズをコピーできることもあり、レベル4が3体並びやすいデッキではエクストラデッキに忍ばせておけるメタカードとしての役割が持てます。

 

■2012年9月1日 制限改訂

・禁止カード

《未来融合-フューチャー・フュージョン》《氷結界の龍 ブリューナク》

制限カード

《甲虫装機 ダンセル》《甲虫装機 ホーネット》《イビリチュア・ガストクラーケ》《発条空母ゼンマイティ》《カオス・ソーサラー》《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》《血の代償》《スポーア》《月読命

準制限カード

《魔界発現世行きデスガイド》《レスキューラビット》《E-エマージェンシーコール》《強欲で謙虚な壺》《召集の聖刻印》《ヒーローアライブ》デブリ・ドラゴン》《神秘の代行者 アース》《BF-月影のカルート》《名推理》《聖なるバリア-ミラーフォース-》

・制限解除カード

《ネクロ・ガードナー》《マシュマロン》《緊急テレポート》《デステニー・ドロー》《光の護封剣》《レベル制限B地区》《魔法の筒》

 

長らく「ドラゴン族」を始めとした様々なデッキで墓地肥やしとして活躍した《未来融合-フューチャー・フュージョン》と、レベル6シンクロの除去・再利用を一手に担っていた《氷結界の龍 ブリューナク》が遂に禁止カードに。

また「甲虫装機」「リチュア」「ゼンマイ」「聖刻」「HERO」など様々なデッキの中核となるカードが多数制限・準制限カードにされるなど、エクシーズ環境全体で見てもかなり大規模な規制が行われました。

一方で《スポーア》《デブリ・ドラゴン》《神秘の代行者 アース》《緊急テレポート》などチューナー関連カードの緩和や、エクシーズの登場と魔法・罠除去の増加による《聖なるバリア-ミラーフォース-》《光の護封剣》《レベル制限B地区》らの緩和など、環境の固定化を防ぐための措置も比較的多くとられる改定となりました。

 

■2012年9月15日 デュエリストパック カイト編発売

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前年の遊馬編に続いて、デュエリストパック化の枠を勝ち取ったのが、アニメにおいて「ナンバーズハンター」として登場し、《銀河眼の光子龍》をエースとする遊馬のライバル「天城カイト」でした。

今回のパックはそんなカイトの切り札《銀河眼の光子龍》の名前の一部を引き継ぐカテゴリ「フォトン」及び「ギャラクシー」の関連カードが多数収録されました。

新規エクシーズモンスターは、パッケージにも写っているランク4の《輝光子パラディオス》です。

エクシーズ素材に光属性の縛りを持つものの、相手モンスター1体を一瞬で無力化することができ、役目を終えた後はドロー効果でディスアドバンテージを軽減する強力なカードです。

また、汎用性の高かった《フォトン・スラッシャー》と併せてランク5エクシーズを狙うことができる《フォトン・サテライト》、同じくランク5エクシーズをサポートできる《フォトン・スレイヤー》、《超銀河眼の光子龍》を始めとするランク8エクシーズをサポートしてくれる《銀河の魔導師》《銀河騎士》、フォトン・ギャラクシーの蘇生札《銀河零式》や、3体のモンスターを一挙に蘇生できる《未来への思い》等のカードが新たに登場しました。

 

■2012年10月13日 EXTRA PACK 2012発売

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今年のEXTRA PACKは例年より大きな話題を呼びました。

主な理由としては、来日以前に規制がかかる異例な事態を引き起こした《魔界発現世行きデスガイド》《輪廻天狗》の2枚の登場が挙げられるでしょう。

それらだけではなく、ランク5の汎用除去《終焉の守護者アドレウス》、ドラゴン族の2000バニラ《アレキサンドライドラゴン》、《エヴォルカイザー・ラギア》に続く恐竜族の強力ランク4《エヴォルカイザー・ドルカ》、単体で無限に除外ゾーンに逃げられる《ゼンマイラビット》らを始めとした強力な海外新規カードが一斉に来日しました。

 

■2012年11月17日 COSMO BLAZER発売

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通常エキスパンションで地属性、水属性が順に強化されてきた2012年度の3つ目は大方の予想通り炎属性の強化となりました。

新規カテゴリは「炎舞」と名のつく永続魔法、永続罠を操る「炎星」です。

中でも獣戦士族モンスターの汎用サーチ兼パンプアップを備える《炎舞-「天キ」》によって、炎星だけでなく様々なデッキが強化されました。

また、前パックで少しだけ登場していた「紋章獣」が大幅に強化。2000の攻撃力と緩い条件でサーチ効果を発揮できる《紋章獣レオ》を始めとしたサポートカードが大量に登場し、実戦級のデッキとしてのし上がってきました。

それらを後押しするかのように、《恐牙狼 ダイヤウルフ》が登場。ランク4で《スクラップ・ドラゴン》と類似した1:1除去が可能となり、相手への干渉力に乏しかったランク4の汎用性が更に上昇しました。

その他にも、何故か今パックで登場した風属性の強力なランク4《電光千鳥》、ランク1の優秀な壁モンスター《シャイニート・マジシャン》、召喚難易度は高いものの強烈な全体除去能力を持つ《No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon》、《ナチュル・ビースト》らを始めとした、場にいるだけで相手を強く牽制するモンスターへの対抗策として有用な《ブレイクスルー・スキル》などが登場しました。

 

■2012年11月23日 デュエリストセット  ver.ライトニングスター・ver.ダークリターナー・DX ダブルユニオン発売

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DT出身ということで入手の難しかった「セイクリッド」「ヴェルズ」が纏めて収録されたデュエリストセットが登場。

更に新規カードとして、それぞれのカテゴリに対応する同一能力を持つ《セイクリッド・ソンブレス》《ヴェルズ・ケルキオン》が登場。

サルベージ効果、それに追随する召喚効果、リリース軽減効果の3つを持ち、それぞれのカテゴリの展開力の向上に一役買いました。

 

■2012年12月21日 Vジャンプ2013年2月号発売

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年末のVジャンプにて登場したのが、またしてもランク4のエクシーズモンスター《No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド》です。

攻撃力、守備力に少々の不安はあるものの、相手モンスターの効果無効・表示形式変更不可にする誘発即時効果を持ち、相手のモンスター効果を牽制することができます。

素材を2つ消費するため、一度きりの使用となってしまうものの、モンスター効果を主体とする相手にはアクションの追加を強いることができ、状況次第で高い拘束力を発揮します。

 

■2012年12月22日、23日 ジャンプフェスタ2013開催

今回のジャンプフェスタでも、新規プロモーションカードと先行販売のPREMIUM PACKが登場しました。

プロモーションカードでは禁止カードとなった《氷結界の龍 ブリューナク》に代わるバウンス効果を持ち、先の炎星らともシナジーのあるシンクロモンスター《獣神ヴァルカン》、墓地の光属性・闇属性1枚の消費で展開でき、互いをサーチし合うことができる《輝白竜 ワイバースター》《暗黒竜 コラプサーペント》などが登場、特に後者は墓地アドバンテージの稼ぎやすい両属性の展開を後押ししてくれます。

また、PREMIUM PACK15ではアニメ「遊戯王ZEXAL」の人気キャラクター「Ⅳ」の使用するカテゴリで、レベル8モンスターの展開に定評がある「ギミック・パペット」が新規カテゴリとして登場した他、漫画版「遊戯王5D’s」のシンクロモンスター《機械竜 パワー・ツール》《妖精竜 エンシェント》などが登場。ここにきてシンクロ召喚が段々と息を吹替えしてきました。

 

 

以上で、2012年の1年間で登場した主要カードをご紹介致しました。

前回の「其の壱」の記事からかなり長期間更新が滞ってしまい、大変申し訳ございませんでした。

次回「其の参」にて、「エクシーズ召喚登場後のカジュアル環境の変遷」の記事は最後となる予定でございます。

次回の記事は2013年始~2014年3月までの紹介となりますので、前回及び今回以上の長文記事となる可能性が高いです。

できるだけ閲覧の負担とならないよう、私のほうでも調整を加えていく予定ではございますが、ご了承下さいますようお願い致します。

 

それでは、また次回の記事にてお会いしましょう。

 

6月13日追記:「其の参」公開致しました。

エクシーズ召喚登場後のカジュアル環境の変遷 其の参 - Casual Duel Consideration

自由人デュエルオフ使用デッキその3【ラブラドライト】

自由人オフ使用デッキ3つ目【ラブラドライト】のデッキレシピです。

オフ会のレポート記事はこちら

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・リミットレギュレーション2014年4月1日~対応

■メインデッキ

・モンスターカード 合計20枚

《ラブラドライドラゴン》×2

《レベル・スティーラー》×2

《ドラゴラド》×3

《終末の騎士》×3

《ダーク・グレファー》×3

《虹クリボー》×3

《召喚僧サモンプリースト》×2

《ボルト・ヘッジホッグ》×1

《BF-精鋭のゼピュロス》×1

 

・魔法カード 合計11枚

《銀龍の轟咆》×3

《強欲で謙虚な壺》×3

《大嵐》×1

《闇の誘惑》×1

《死者蘇生》×1

《増援》×1

おろかな埋葬》×1

 

・罠カード 合計9枚

リビングデッドの呼び声》×3

《デモンズ・チェーン》×3

《激流葬》×2

《聖なるバリア-ミラーフォース-》×1

 

エクストラデッキ

シンクロモンスター 合計12枚

《獣神ヴァルカン》×2

《地底のアラクネー》×2

《超念導体ビヒーマス》×1

《天狼王 ブルー・セイリオス》×1

《閃こう竜 スターダスト》×1

《えん魔竜 レッド・デーモン》×1

《クリムゾン・ブレーダー》×1

《スターダスト・ドラゴン》×1

氷結界の龍 トリシューラ》×1

《神樹の守護獣-牙王》×1

 

・エクシーズモンスター 合計3枚

《ラヴァルバル・チェイン》×1

《ダイガスタ・エメラル》×1

《竜魔人 クィーンドラグーン》×1

 

デッキの概要

本デッキは、タイトルの通りSHADOW SPECTERSにて登場したモンスター、《ラブラドライドラゴン》を使い倒すデッキとなっています。

《ラブラドライドラゴン》

チューナー(通常モンスター) 星6/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守2400

ラブラドレッセンスと呼ばれる特有の美しい輝きを放つウロコを持ったドラゴン。そのウロコから生まれる眩い輝きは、見た者の魂を導き、 感情を解放させる力を持つ。 ――その光は前世の記憶を辿り、人々を巡り合わせると伝えられる。(遊戯王カードwikiより)

 通常モンスター、闇属性、ドラゴン族、攻撃力0と多種多様なサポートカードが存在するこのカードですが、今回は「蘇生手段が豊富な上級チューナー」という点に着眼してデッキを構築致しました。

まず、上級チューナーと聞いて最初に連想されるカードの1つとして、《レベル・スティーラー》が存在します。

《レベル・スティーラー》

効果モンスター
星1/闇属性/昆虫族/攻 600/守 0
このカードが墓地に存在する場合、自分フィールド上のレベル5以上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターのレベルを1つ下げ、このカードを墓地から特殊召喚する。このカードはアドバンス召喚以外のためにはリリースできない。

墓地に存在している状態で上級チューナーを場に出せば、レベルを下げて自身を蘇生させる効果によりそのチューナーと同じレベルのシンクロモンスターを容易に呼び出すことが可能です。

特に今回の場合は、《獣神ヴァルカン》を始めとした素材に指定のないレベル6のシンクロモンスターに加え、優秀な単体除去として使える《地底のアラクネー》を出すことが可能です。

つまり《ラブラドライドラゴン》と《レベル・スティーラー》の2枚1組を墓地に用意しておけば、《ラブラドライドラゴン》を蘇生させることができる札1枚からシンクロ召喚、単体除去、戦闘まで行う事ができる、これが《ラブラドライドラゴン》の最もシンプル、かつ有効な利用方法だと判断致しました。

 

メインデッキの構成とデッキの動かし方

まず、デッキの根幹となる《ラブラドライドラゴン》及び《レベル・スティーラー》のセットは除外、バウンス等を考慮して2枚ずつ投入。更にこれら1組、最低でも《ラブラドライドラゴン》が墓地に落ちない事には戦線維持すら満足に行えないため、デッキから墓地へ送る事ができる《終末の騎士》《ダーク・グレファー》《おろかな埋葬》及びそれらをデッキからサーチ、リクルートできる《召喚僧サモンプリースト》《増援》《強欲で謙虚な壺》を可能な限り積みます。

これら以外の墓地肥やしとしては《竜の霊廟》《竜の渓谷》らが考えられますが、どちらも《ラブラドライドラゴン》にしか対応していない事に加え、《ラブラドライドラゴン》と同時に墓地に送るメリットのあるドラゴン族モンスターを採用していないためこれらも採用しておりません。

この中でも《召喚僧サモンプリースト》は特に強く、《終末の騎士》《ダーク・グレファー》のうち、手札との都合がよい方をリクルートして墓地を肥やし、墓地が十分に肥えていなければ《ラヴァルバル・チェイン》をエクシーズ召喚するお決まりの流れで迅速な下準備が出来、墓地が肥えていれば《竜魔人 クィーンドラグーン》《ダイガスタ・エメラル》らをエクシーズ召喚することでその後の展開に繋げることが出来ます。

 

次に、《ラブラドライドラゴン》と《レベル・スティーラー》からシンクロ召喚するモンスターは基本的に除去能力を持つ《地底のアラクネー》《獣神ヴァルカン》の2択となります。

このうち《獣神ヴァルカン》は自分フィールド上の表側表示カード1枚もバウンスする必要があるので、それを有効に使える防御札・展開札として《虹クリボー》《デモンズ・チェーン》《リビングデッドの呼び声》《ドラゴラド》らを採用。

特に、《ドラゴラド》は《ラブラドライドラゴン》と非常に相性のいい効果を持っています。

《ドラゴラド》

効果モンスター

星4/闇属性/ドラゴン族/攻1300/守1900

このカードが召喚に成功した時、自分の墓地の攻撃力1000以下の通常モンスター1体を選択して表側守備表示で特殊召喚できる。

1ターンに1度、自分フィールド上のドラゴン族モンスター1体をリリースし、自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。

エンドフェイズ時まで、選択したモンスターのレベルは8になり、攻撃力は800ポイントアップする。

このカード1枚で以下のような様々なシンクロ召喚の選択肢が存在するため、大抵の状況はこのカード1枚である程度突破することが可能です。

  • 《ラブラドライドラゴン》を釣り上げ、そのままシンクロ召喚→《神樹の守護獣-牙王》
  • 墓地に《レベル・スティーラー》が1枚以上存在する場合、《ラブラドライドラゴン》を釣り上げ、《ドラゴラド》の効果で《ドラゴラド》自身をリリースし、《ラブラドライドラゴン》のレベルを8に変更し、レベルを7に下げ《レベル・スティーラー》を蘇生させてシンクロ召喚→各種レベル8シンクロモンスター
  • 墓地に《レベル・スティーラー》が1枚以上存在する場合、《ラブラドライドラゴン》を釣り上げ、《レベル・スティーラー》を蘇生しシンクロ召喚→各種レベル6シンクロモンスター
  • 墓地に《レベル・スティーラー》が2枚存在する場合、《ラブラドライドラゴン》を釣り上げ、《レベル・スティーラー》1枚目を蘇生、《ドラゴラド》の効果で《ドラゴラド》自身をリリースして《ラブラドライドラゴン》をレベル8に変更、2枚目の《レベル・スティーラー》を蘇生して3体でシンクロ→《氷結界の龍 トリシューラ

上記のうち、3番目のレベル6シンクロで《獣神ヴァルカン》を出す事で、相手のカード1枚と共に《ドラゴラド》をバウンスできるため除去をしながら次のターンにもう一度上記の選択肢を選ぶことが出来ます。

また、レベル4モンスターが自分フィールド上に存在すれば、《ラブラドライドラゴン》を釣り上げつつランク4を組め、《ラヴァルバル・チェイン》で《レベル・スティーラー》などを落としたり、《竜魔人 クィーンドラグーン》で更に展開をすることができます。そういった意味でも、場にモンスターを残せる《虹クリボー》《デモンズ・チェーン》《リビングデッドの呼び声》らは非常に親和性に優れているので、積極的に使っていってよいでしょう。

 

その他に、スペルスピード2で《ラブラドライドラゴン》を蘇生させることができる《銀龍の轟咆》、セルフ・バウンス効果を搭載した闇属性・レベル4モンスターの《BF-精鋭のゼピュロス》、《ラブラドライドラゴン》と共にレベル8のシンクロ召喚を行え、1度だけ自己蘇生が可能な《ボルト・ヘッジホッグ》、こちらは基本的に蘇生札1枚でリカバリーが効くため、自分のモンスターが破壊されるデメリットを余り気にせず使用できる《激流葬》らを採用しています。

 

エクストラデッキの構成

レベル6シンクロモンスターは、メインで出すことになる《地底のアラクネー》《獣神ヴァルカン》を各2枚ずつに加え、両者で対応が不可能な「効果の対象にならない」耐性を突破するための《超念導体ビヒーマス》及び除去が不要な場面のアタッカーとして《天狼王 ブルー・セイリオス》の系6枚。

前述の《ドラゴラド》や場に残った《終末の騎士》らから出すレベル10として《神樹の守護獣-牙王》を採用、《天穹覇龍 ドラゴアセンション》は手札4枚以上を安定して保持できないため採用しておりません。

レベル9シンクロモンスターは狙いたい状況が限られるため、シンクロ召喚するリターンの大きい《氷結界の龍 トリシューラ》のみ採用。

レベル8シンクロモンスターは大量展開への回答として《えん魔竜 レッド・デーモン》、レベル5以上のモンスターを主体とする相手への圧力《クリムゾン・ブレーダー》、《デモンズ・チェーン》や《虹クリボー》との相性に優れ、相手のバックをある程度ケアできる《閃こう竜 スターダスト》《スターダスト・ドラゴン》らを採用しています。これら以外にも採用を検討できるモンスターはいくつかいるので、環境・好み・用途にあわせて選定できます。

レベル7シンクロモンスターは出せる状況がある程度限られ、役割を他のレベルのシンクロモンスターで代用できるものが多いので不採用としています。

エクシーズモンスターは下準備のお供《ラヴァルバル・チェイン》、蘇生札として《竜魔人 クィーンドラグーン》《ダイガスタ・エメラル》の3枚を採用。《竜魔人 クィーンドラグーン》は《スターダスト・ドラゴン》《閃こう竜 スターダスト》らに戦闘破壊耐性を付与、《ダイガスタ・エメラル》は使用済みのシンクロモンスターらを再利用しつつ手札を補充と単純な蘇生札以外の役割も持てます。

 

今回のレシピでは採用していないモンスターのうち、採用を検討できるエクストラデッキのモンスターはスペルスピード2でモンスター・バックの大量展開に干渉できる《励輝士 ヴェルズビュート》、《スターダスト・ドラゴン》らより攻撃的な性質の《魔王龍 ベエルゼ》、役目を果たした《獣神ヴァルカン》らと《ラブラドライドラゴン》で出せる各種ランク6エクシーズモンスターらでしょうか。

レベル7シンクロモンスターも手札に来た《レベル・スティーラー》を無駄なく墓地に落とせるため、選択肢としては有り得ます。

ランク4エクシーズはこれ以上はほぼ必要ないでしょう。どうしても墓地メタがしたい場合に《深淵に潜む者》《No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク》等は採用できなくもないでしょうが、そもそもランク4は積極的に出す程でもないので、シンクロモンスターの幅を増やしたほうが有益だと思います。

 

デッキの弱点

言うまでもなく、《大天使クリスティア》《コアキメイル・ドラゴ》《虚無空間》等の特殊召喚メタ、《D-HERO Bloo-D》《スキルドレイン》等のモンスター効果メタ、《No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク》《次元の裂け目》《王家の眠る谷-ネクロバレー》等の墓地メタに非常に弱いです。

モンスターによるものであれば《虹クリボー》による足止めや《デモンズ・チェーン》での突破が可能なのですが、魔法・罠によるものだとこちらのメインデッキから干渉できるのが《大嵐》のみのため、非常に苦しい試合を強いられることになります。

それらへの対策を重視するのであれば、《聖なるバリア-ミラーフォース-》《闇の誘惑》《強欲で謙虚な壺》などのうちいくつかを《サイクロン》などに変えるとよいでしょう。

また墓地除外は更に対策が困難で、《D.D.クロウ》等を受けると目も当てられない事になります。

《王宮の鉄壁》《異次元からの埋葬》などの投入も視野に入りますが、いずれもメタ以上の効力が見込みにくく、死に札になりやすいため慎重に検討する必要があります。

これら以外に有益だと思われる対策があれば、是非ご教授頂きたい所存でございます。

 

と、デッキの解説に関しては以上でございます。

ご意見、ご質問等あればコメントにてお願い致します。

通常モンスターでありながら並大抵の効果モンスターにひけをとらない多様性を持つ《ラブラドライドラゴン》、是非皆様一度お手にとってみてはいかがでしょうか。

それでは。

自由人デュエルオフ使用デッキその2【ゴゴゴネクロ】

自由人オフ使用デッキ2つ目【ゴゴゴネクロ】のデッキレシピです。

 オフ会のレポート記事はこちら

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・リミットレギュレーション2014年2月1日~対応

■メインデッキ

・モンスターカード 合計19枚

《ゴゴゴゴースト》×3

《ゾンビ・マスター》×3

《ゴブリンゾンビ》×3

《ガガガガードナー》×3

《蒼血鬼》×3

《ゴゴゴゴーレム》×2

《馬頭鬼》×1

《ダーク・スプロケッター》×1

 

・魔法カード 合計14枚

《オノマト連携》×3

《禁じられた聖槍》×3

《生者の書-禁断の呪術-》×3

《龍の鏡》×2

《死者蘇生》×1

《大嵐》×1

おろかな埋葬》×1

 

・罠カード 合計7枚

《ブレイクスルー・スキル》×3 

リビングデッドの呼び声》×3

《聖なるバリア》×1

 

エクストラデッキ

・融合モンスター 合計2枚

《冥界龍 ドラゴネクロ》×2

 

シンクロモンスター 合計2枚

氷結界の龍 トリシューラ》×1

《ヘル・ツイン・コップ》×1

 

・エクシーズモンスター 合計11枚

《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》×1

《武神姫-アマテラス》×1

《No.69 紋章神コート・オブ・アームズ》×1

《カチコチドラゴン》×1

《No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング》×1

《No.39 希望皇ホープ》×1

《ジェムナイト・パール》×1

《ラヴァルバル・チェイン》×1

《恐牙狼 ダイヤウルフ》×1

《No.101 S・H・Ark Knight》×1

《励輝士 ヴェルズビュート》×1

自由人デュエルオフ使用デッキその1【コアキメイル三太夫】

 

こんばんは、レオオオオオです。

先の自由人デュエル様のオフ会レポートにて告知していた、使用デッキのレシピを公開致します。

オフ会レポートの記事はこちら

 デッキレシピの一覧はブログ概要に纏めてありますので、そちらを参照下さい。

 

1つ目の使用デッキ【コアキメイル三太夫】のデッキレシピです。

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・リミットレギュレーション2014年4月1日~対応

■メインデッキ

・モンスターカード 合計18枚

《コアキメイル・ウルナイト》×3

《コアキメイル・クルセイダー》×3

《コアキメイル・アイス》×3

《素早いアンコウ》×3

《素早いモモンガ》×3

《素早いムササビ》×1

《コアキメイル・マキシマム》×1

《瀑征竜-タイダル》×1

 

・魔法カード 合計17枚

《コアキメイルの鋼核》×3

《コアキメイルの金剛核》×3

《禁じられた聖槍》×3

《炎舞-「天キ」》×2

《コア転送ユニット》×1

《死者蘇生》×1

《大嵐》×1

おろかな埋葬》×1

《貪欲な壺》×1

《月の書》×1

《RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース》×1

 

・罠カード 合計4枚

《激流葬》×2

《聖なるバリア-ミラーフォース-》×1

《転生の予言》×1

 

エクストラデッキ 

エクシーズモンスター 合計15枚

 《No.64 古狸三太夫》×2

《ガチガチガンテツ》×1

《魁炎星王-ソウコ》×2

《No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング》×1

《ジェムナイト・パール》×1

《ラヴァルバル・チェイン》×1

《ダイガスタ・エメラル》×1

《No.101 S・H・Ark Knight》×1

《恐牙狼 ダイヤウルフ》×1

《No.50 ブラック・コーン号》×1

《交響魔人マエストローク》×1

《カチコチドラゴン》×1

《CNo.69 紋章死神カオス・オブ・アームズ》×1

 

デッキの運用

《No.64 古狸三太夫》を主軸としたデッキです。

このモンスターにはレベル2の獣族モンスター×2という少々厄介な素材制限があるので、《素早いアンコウ》からレベル2の「素早い」を2体展開してエクシーズ召喚を狙います。

《素早いアンコウ》を墓地に送る手段としては、手札からは《コアキメイル・アイス》《瀑征竜-タイダル》《コア転送ユニット》、デッキからは《瀑征竜-タイダル》《おろかな埋葬》《ラヴァルバル・チェイン》を状況に応じて使い分けていきます。

「コアキメイル」を組み合わせた理由としましては、

1.容易にランク4エクシーズ召喚を狙うことができる

2.攻撃力の高い特殊召喚モンスターが存在する

3.手札の《素早いアンコウ》を墓地へ送ることができるカードが存在する

等があります。

1については前述の《ラヴァルバル・チェイン》の他、《No.64 古狸三太夫》と並べると相手のカードのみ破壊できる《恐牙狼 ダイヤウルフ》、墓地に落ちた「素早い」や《コアキメイル・ウルナイト》を再利用できる《ダイガスタ・エメラル》、手軽にATK3000を立てられる《No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング》、適当なランク4をATK4000の《CNo.69 紋章死神カオス・オブ・アームズ》に変換できる《RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース》らを使用できるため、《No.64 古狸三太夫》との相性が良好と判断しました。

次に2については、《No.64 古狸三太夫》の能力を最大限に活かすには攻撃力の高いモンスターを自分から率先して立てる必要があるため、ATK3000、通常召喚権を消費しない、《コアキメイルの金剛核》で必要な時に用意することができ、おまけに相手の邪魔なカードの破壊効果も備える《コアキメイル・マキシマム》に着眼致しました。

3については、デッキに《コアキメイルの鋼核》が存在する限り1ターンに1回手札を墓地へ送ることができる《コア転送ユニット》、相手モンスターを除去しながら《No.64 古狸三太夫》の召喚を狙うことができ、水属性であるため《瀑征竜-タイダル》のコストにでき、《コアキメイル・ウルナイト》《コアキメイルの金剛核》で手札・デッキから用意できる《コアキメイル・アイス》が適任と判断しました。

「コアキメイル」の下級モンスターは単体でのビートダウン能力も高いため、《No.64 古狸三太夫》の召喚を狙えない・狙う必要性が薄い場面においてもある程度安定した立ち回りができる事も魅力です。

また《RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース》は、《ラヴァルバル・チェイン》を経由して《No.64 古狸三太夫》を出した後、非力なチェインをATK4000に変える事で戦闘能力を向上させ、相手の場が空であればATK4000が2体並ぶので1ターンキルも可能となります。《ラヴァルバル・チェイン》を出すために必要なのが《コアキメイル・ウルナイト》と《コアキメイルの鋼核》ですので、これら3枚のカードで1ターンキルを実行することができます。

このうち「コアキメイル」2枚は豊富なサーチ手段が存在し、相手の場にモンスターが存在しても、それが特殊召喚したものであれば《コアキメイル・ウルナイト》から《コアキメイル・アイス》を特殊召喚することで除去能力を使用できるため、一見した印象よりもゲームエンド能力は高いです。

その他、《影武者狸トークン》の戦闘補助や相手のバックの回避に利用できる《禁じられた聖槍》《月の書》、前述の《ダイガスタ・エメラル》と同様の役割が持てる《転生の予言》《貪欲な壺》等を採用しております。

 

デッキの弱点

先ず最初に挙げられるのが、デッキの始動の大半を《コアキメイル・ウルナイト》が担っているため、これ及び効果の発動に必要な《コアキメイルの鋼核》が手札に揃わないと戦闘能力がかなり低下します。

幸い、先のPRIMAL ORIGINにて《コアキメイルの金剛核》というサーチ、バック・自壊回避を1枚でこなせるカードも登場したため、《炎舞-「天キ」》《コア転送ユニット》らと併せればかなり高確率で両者を揃える事ができますが、それでも絶対ではないため、初期手札、ドローによって動きが左右されやすいデッキです。

次に、《No.64 古狸三太夫》のエクシーズ素材となる「素早い」モンスターが4枚、つまり通常では2回《No.64 古狸三太夫》を召喚できる下限数しか採用していないため、手札に来る等でデッキに存在する「素早い」の数が減ると実質的に《No.64 古狸三太夫》召喚の回数も減ることになります。

それらを防ぐための各種回収カードですが、何れも墓地からの回収しかできないため、回収の確実性に欠け、《ダイガスタ・エメラル》は出す余裕が無い、《貪欲な壺》は発動条件を満たせない恐れがある・ドローしたカードに「素早い」が含まれる可能性がある(《ダイガスタ・エメラル》も同様)、《転生の予言》は罠の遅さと「回収しかできない」点が欠点となるなどそれぞれ微妙に異なる弱点があるので、油断は禁物です。

そして、《No.64 古狸三太夫》を召喚することができても、相手モンスターの攻撃力をこちらが越えられない場合、《影武者狸トークン》では相打ちにしかならないため、大体の場合相手としては大した痛手にならず苦戦は必死です。

それらの相手に対抗するため、各種除去カード及び《禁じられた聖槍》《月の書》らが存在しますが、戦闘にせよ効果にせよ「破壊」による除去が中心なので、永続的な破壊耐性を持つモンスターは相手にできません。

特に、戦闘・効果両方の破壊耐性を持ち、《禁じられた聖槍》による弱体化も実質無力になるうえカジュアルでは遭遇率もそれなりに高い《魔王龍 ベエルゼ》は天敵と言えます。

また魔法、罠による破壊耐性の付与も中々曲者で、《進撃の帝王》を軸とした最上級モンスター主体のデッキ等も苦手な相手です。

現在はこれらの破壊耐性に対応するため、バックを《強制脱出装置》《次元幽閉》《ブレイクスルー・スキル》等に変更することを検討しています。

それ以外にも当然ではありますが《No.64 古狸三太夫》の効果を無効にする《エフェクト・ヴェーラー》《スキルドレイン》等を受けると、自身は弱小モンスターでしかないため返しのターンになすすべもなく破壊されてしまいます。

今回のオフ会では《D-HERO Bloo-D》のデッキと対戦する機会があり、辛酸を嘗める事となりました。

 

このようにカバーしきれていない部分もまだまだ多数あるデッキですが、《No.64 古狸三太夫》は私としても登場当初から愛用してるカードでありますので、これからも研究を続けるつもりでございます。

《No.64 古狸三太夫》の効率的な出し方、有効な運用方法等がありましたら、是非意見交換をさせて頂きたいので、御一報下されば幸いでございます。

第三回自由人オフレポート

こんばんは、レオオオオオです。

前回記事「遊戯王OCG対戦動画視聴に関する質問調査-回答結果」が本当に多くの方からの反響を頂き、私自身驚きと同時に皆様への感謝の気持ちで溢れております。

今回の結果がデュエル動画様各位にどのような影響を与えるのかを楽しみにしつつ、今回の話題に入らせて頂きます。

 

「カジュアル環境」を考察することと「デュエル動画」との関わり

私はデュエル動画の考察と同程度に、遊戯王のカジュアル環境についての考察を重要視しております。

主な理由としてはデュエル動画において、大多数の動画がカジュアル環境での撮影、投稿をしており、またカジュアル環境である事を前提とした活動を行っておられるからです。

勿論カジュアルでない環境、いわゆる大会環境をメインとした活動を行っているデュエル動画様も相当数存在する事は存じ上げておりますが、それでもデュエル動画全体においてはカジュアル環境が多数派を占めているのが現状でございます。

どちらのほうが良い、悪いという話ではありませんが、こういった現状を踏まえると、カジュアル環境について考察することは、それだけ多くのデュエル動画様の環境について考察することとほぼ同意義であると私は考えております。

 

「オフ会」で見るカジュアル環境

そういったわけで、カジュアル環境を考察するためには、まずカジュアル環境について熟知している必要があります。

しかし、普段私がプレイする仲間内での環境や、デュエル動画で目にする事ができる環境だけでは、情報収集力に限界が生じます。

そこで、年に数回程度ではございますが、様々なデュエル動画様の開催する「オフ会」に参加させて頂く事で、それらだけでは見えてこない、その時々のカジュアル環境を知り、考察のための足場とさせて頂いております。

特に、Twitter等のSNSでの交流が盛んである現在は、デュエル動画投稿者様同士、また投稿者様と視聴者様同士で特定のカードの活用方法やコンボ等が積極的に交換されている事もあり、どのようなカードが人気であるか・注目されているかといった「流行」というべきものが存在します。

デュエル動画様の開催するオフ会は、その時々の「流行」を知るために最適な場の1つであります。

今回は、「自由人な俺達がデュエルしてみた」様の主催するオフ会に参加させて頂き、そこで私が見た・感じた「流行」について考察致します。

 

本題

前置きが大変長くなってしまいましたが、本題に入らせて頂きます。

今回のオフは、主催者様によるオフ会開催日決定後に、開催日の前日である3月21日(金・祝)に「遊戯王ARC-VOCGスターターデッキ」発売及びマスタールール3施行が発表され、図らずも「ペンデュラム召喚」登場直後のオフ会という事となりました。

しかし、まだペンデュラム召喚の足場が十分に揃っていなかったためか、ペンデュラム召喚を早速取り入れたデッキを使用している方は多くなかったように見受けられました。ペンデュラム召喚の性質上、同名のペンデュラムモンスター同士ではペンデュラム召喚が行えないため、カードプールやサポートの増える4月のエキスパンション登場後に本格的にペンデュラム召喚を取り入れ始めようとする考え方が主流なのだと思います。

一方、スターターデッキの新規カードで大きく注目を集めていたのが、永続魔法《補給部隊》でした。

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1ターンに1度ではありますが、戦闘・効果問わず「破壊」によるディスアドバンテージを抑えることができるため、とりあえず発動しておくだけで意味のあるカードであります。しかし、そこはカジュアル環境でありますから、能動的に「破壊」を行い最大限に効果を活かそうとされる方が非常に多かったです。

その他、最新のエキスパンションであるPRIMAL ORIGINに収録された通常魔法《RUM-七皇の剣》をドローしてデュエルが盛り上がっている卓がとても多かったです。

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カードパワーの高さと発動に関する誓約がバランス良く調整されており、アニメさながらのドローによる逆転ができる一方で、初期手札に含まれていたため泣きを見る方も少なくなかったようです。

また、同じく最新エキスパンションで強化されたカテゴリ「森羅」「ガスタ」「幻獣機」「蟲惑魔」「マドルチェ」「コアキメイル」等を見る機会が多かったです。

特に手札交換とデッキトップ操作を一度に行える通常魔法《森羅の施し》らの登場により、《トリック・デーモン》からサーチできる《デーモンの宣告》を合わせた手札増強を始めとした、《デーモンの宣告》による手札増強ギミック利用するデッキもかなり見受けられました。

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それ以外にも《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》《ゲイザー・シャーク》《爆炎帝テスタロス》《幻子力空母エンタープラズニル》といった新規カードを目にする機会があり、様々な新規カードの考察・活用の早さ、奥深さというカジュアル環境の長所が顕著に見られるオフだったと感じました。

私個人としては、大会環境でもすっかり有名となった出張セット「神智モラルタ」を要する新規カテゴリ「アーティファクト」のギミックを持つデッキや、高い打点と優秀な能力を持つランク8モンスター《神竜騎士フェルグラント》らを警戒し、それらに対処できる動きを取り入れたデッキを用意して望んだ次第でありましたが、私が目にする事はなく、完全に空振りに終わりました。

しかし、スターター登場後~新エキスパンション発売頃までのカジュアルの流行や定石コンボとなりえそうなカードをいくつか目にすることができ、大変意義のあるオフ会だったと思います。

今回私は3つのデッキを持参・使用させて頂きました。そちらの紹介もまた後日、別の記事にて行いたいと思っておりますので、ご興味のある方は是非お付き合い下さい。

いつもに比べ少々短めではございますが、今回はこれにてオフ会レポートとさせて頂きます。

最後になりましたが、主催者の自由人デュエルの皆様、お疲れ様でした。とても楽しいオフ会の場をご用意して頂き、真にありがとうございます。

勝手ながら、紹介も兼ねて自由人デュエル様の動画を掲載しつつ、本記事を終わらせて頂きます。

 

余談

数年前より、私がオフ会の場に参加する際、手土産として神奈川県・鎌倉市に本店を構える「豊島屋」様の銘菓「鳩サブレー」を持参・配布させて頂いております。

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これには主に2つの意図がございます。

1.様々な人が集まるオフ会という場において、私のような者と交流・対戦して頂いた方々への感謝の意を示すため。

2.私の地元である神奈川県を知ってもらう切欠となり、神奈川県の発展に微弱ながら貢献するため。

オフ会の場で物を配る、という行為そのものに対する賛否や、懐事情等により全員分を用意できないがゆえ貰える人/貰えない人が発生する事もあり、必ずしも良い行為とは言えないかも知れませんが、これからもこの活動自体は続けさせて頂くつもりでございますので、何処かのオフ会にて私と交流・対戦する機会がございました折には、受け取って頂ければ幸いでございます。