Casual Duel Consideration

遊戯王のカジュアル環境やデュエル動画についての考察記事を書いてます。

エクシーズ召喚登場後のカジュアル環境の変遷 其の壱

関東地方も一時雪の影響で交通機関に大幅な打撃を受けることとなった本年ですが、皆様おかわりなくお過ごしでしょうか。

 

ご無沙汰しております、レオオオオオです。

 

今回の記事では少し本ブログの主目的であるデュエル動画の考察から外れ、カジュアル遊戯王全体の環境についてのお話をさせて頂きたいと思います。

 

本題に入る前に、1つだけ私のほうから宣伝がございます。

煩わしい方は読み飛ばして、ご協力頂ける方はご協力のほうを宜しくお願い致します。

 

デュエル動画視聴者様に向けたアンケート調査のご協力のお願い

本ブログの主題であるデュエル動画の考察の一環としまして、デュエル動画視聴者様をターゲットにしたアンケート調査を実施することに致しました。

視聴する側から見たデュエル動画とはどういうものなのか、またどのような動画が受け入れられやすいのか、といった、動画投稿者様が日頃考えられていると思われる疑問を一度明確なデータとした上で、今後のデュエル動画の発展に必要な要素は何かを考察するのが目的でございます。

アンケート結果及びその考察は回答期間終了後に本ブログにて公開する予定です。

丁度遊戯王の新シーズン開始前後になると思いますので、新シーズンを迎えるにあたってどのような動画を公開していくかの参考にも出来ると思いますので、皆様のご協力を宜しくお願い致します。

以下のリンクから回答することができます。回答期限は2014年3月18日です。

遊戯王OCG対戦動画視聴に関する質問調査

リンクが正常に動作しない場合はお手数ですが以下のURLをコピー&ペーストして下さい。

http://start.cubequery.jp/ans-015534fb

アンケートは無事終了しました、皆様のご協力真にありがとうございます。

アンケート結果はこちらより御覧ください。

 

今回のお話

さて、遊戯王は、4月6日より現行の「遊戯王ZEXAL」に代わって新たにアニメ番組「遊戯王ARC-V(アークファイブ)」がスタート致します。

それに合わせて遊戯王ゼアルOCGは3月のスターターデッキより新たに遊戯王アークファイブOCGとなり、また、新システムである「ペンデュラム召喚」と、ペンデュラム召喚によって追加される要素に対応したルール「マスタールール3」が登場するなど、新シーズンに向けた情報が公開され始めました。

 

そこで、今回は3年程続いてきた遊戯王ゼアルOCG及びエクシーズ召喚の黎明期から現在に至るまでのカジュアル環境の変遷についてのまとめを今回はさせて頂こうと思います。

今回もかなり長文記事になる事が予想されますので、記事を幾つかに分割してお送りすることをご了承下さい。

 

■2011年3月1日 禁止・制限改定

遊戯王ゼアルOCGとなる少し前、遊戯王ファイブディーズOCGにおける最後の制限改定です。

この改定によって変更されたカードは以下のとおり

(本記事の全ての制限改訂は太字表記が規制強化、通常表記が規制緩和とさせて頂きます)

・禁止

《ゴヨウ・ガーディアン》《大寒波》《マスドライバー

・制限

オネスト》《ダンディライオン》《BF-月影のカルート》《月の書》《六武の門》

・準制限

《大天使クリスティア》《デブリ・ドラゴン》《王家の生け贄》《神の警告》《ゴッドバードアタック》《カードガンナー》《魂を削る死霊》《オーバーロードフュージョン》《巨大化》

・解除

《カオス・ソーサラー》《終焉の王デミス》《スナイプストーカー》《氷結界の虎王 ドゥローレン》《封印の黄金櫃》《スキルドレイン》《血の代償》

 

強力なシンクロモンスターであった《ゴヨウ・ガーディアン》や、シンクロ召喚を強力に補佐する《ダンディライオン》《デブリ・ドラゴン》などのモンスター、またシンクロ召喚が主体のBFや六武衆のパーツの規制が行われ、エクシーズ環境を迎える準備をある程度整えたとも考えられる内容でした。

 

■2011年3月19日 遊戯王ゼアルOCG移行、スターターデッキ2011発売、マスタールール2施行

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この日、遊戯王はゼアルOCGとしての歴史を歩み始めました。

収録されたエクシーズモンスターは《No.39 希望皇ホープ》《グレンザウルス》《ガチガチガンテツ》の3種類で、登場当初はどれも召喚難易度や能力を見るにシンクロ召喚のほうが有用だという意見が多かった事を記憶しています。

しかし、カジュアルにおいてはスクラップ、宝玉獣、代行天使等のエクシーズ召喚が行い易いカテゴリにおいて早くも利用者が出始め、また今後登場するであろうエクシーズモンスターの能力や召喚方法の考察が活発に行われていました。

また、同時に施行されたマスタールール2では、エクシーズモンスターに関するルール改定の他に「モンスターの召喚成功時の起動効果の処遇」が変更され、《ローンファイア・ブロッサム》《ならず者傭兵部隊》のようなモンスターは以前より慎重な運用が求められるようになりました。

 

■2011年4月16日 GENERATION FORCE発売

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スターターより約一月の間を置いて、エクシーズモンスター登場後初の通常エキスパンションが発売しました。

扱いやすいランク3の《No.17 リバイス・ドラゴン》、下級モンスターの展開を補助する《虚空海竜リヴァイエール》、高めの攻撃力と優秀な耐性、除去を備えた《始祖の守護者ティラス》等のエクシーズモンスターが登場しました。

また、手札に加えやすい装備魔法であり、ドロー効果を備えた《ワンダー・ワンド》が登場し、《ヴァイロン・キューブ》から《アーカナイト・マジシャン》を出しつつこれをサーチし、除去使用後はドローに変換するといった使い方が積極的に考案されていました。

 

■2011年4月26日 デュエルターミナル「エクシーズ始動!!」稼働、オーバーレイガイド発売

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デュエルターミナルも新たにエクシーズが登場し、カードゲーム的にも世界観的にも大きな変化がありました。

主要モンスターは今日までランク4基本打点最高をキープする《ジェムナイト・パール》、3体の素材を必要とするものの高い除去能力を持つ《ヴァイロン・ディシグマ》、単体で最大3000ライフを削る性能を持つ《ダイガスタ・フェニクス》です。

また通常では《No.17 リバイス・ドラゴン》の下位互換として見られていた《ラヴァルバル・イグニス》は《不死武士》を主体とする戦士族デッキや、炎属性サポートが豊富なデッキで活躍が見込まれる等、カジュアルならではの活用方法があるカードだという立ち位置に落ち着きました。

またリチュアにおける新たなエースとなる性能を備え、後に環境入りを果たす程となる《イビリチュア・ガストクラーケ》、ジェムナイトのみならず下級通常モンスター全体と相性のいい《ジェムナイト・オブシディア》が登場し、手札管理の重要性が一層高まりました。

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更に、同時発売したオーバーレイガイドでは、環境においても未だ隆盛であったシンクロモンスターの強烈なメタカードとなる《インヴェルズ・ローチ》が登場し、以降のエクシーズモンスターの性能に大きな期待がかかりました。

 

■2011年7月16日 PHOTON SHOCKWAVE発売

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そんな中発売された第二のエキスパンション。

パッケージを飾るのは、アニメにおけるライバルのエースモンスターで、名前に《青眼の白龍》の名残の見える《銀河眼の光子龍》です。3000という攻撃力、手札からの特殊召喚効果、実質的に戦闘では破壊されることなく、時に《聖なるバリア-ミラーフォース-》等も回避する能力は、アニメでの活躍と相まって多くのカジュアルプレイヤーの注目の的となりました。

また、シンクロ召喚全盛期に活躍した《レスキューキャット》の面影を残す《レスキューラビット》や、ランク4エクシーズを補佐する《カゲトカゲ》の登場によってランク4(以下)のエクシーズ召喚は更に容易になりました。

そして最大の注目を浴びたのが、《レスキューラビット》と好相性で高い制圧力を持つ《エヴォルカイザー・ラギア》です。

恐竜族という素材指定であるため、ジュラックや《ハイドロゲドン》等のカードがより強化されました。

また強力な全体除去を持つ《サンダーエンド・ドラゴン》は、《青眼の白龍》を始めとしたレベル8の通常モンスターを主軸にするデッキのフィニッシャーとして活躍しました。

 

■2011年8月19日 ザ・ヴァリュアブル・ブック14発売

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《エヴォルカイザー・ラギア》に引き続き、高い制圧力を持つランク4モンスター《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》が登場。環境では《インヴェルズ・ローチ》も含めたこれらのランク4を立てて、豊富なバックで相手のリソースを削るデッキが台頭してきます。カジュアルにおいてもレベル4の展開が容易なデッキにおいて強力な抑止力となり、また《オネスト》に対応する属性ということで要注意モンスターの一角となりました。

また初のランク7にして、現在では制限カードにまで上り詰めた《No.11 ビッグ・アイ》が登場。展開力に優れるレベル7が豊富ではなかった当初は《真紅眼の黒竜》や《コピー・プラント》らが素材として注目されていました。

 

■2011年8月20日 Vジャンプ2011年10月号発売

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高いステータスと強烈なデメリットを備えた《No.30 破滅のアシッドゴーレム》が登場。レベル3モンスター2体から出せる瞬間火力としての運用のみならず、素材が無くなった後はコントロール転移でデメリットを相手に押し付けたり、何らかの手段で墓地に送ってから《ダーク・コーリング》で《E-HERO ダーク・ガイア》の融合素材にするといった事も可能なモンスターとして注目を集めました。

 

■2011年9月1日 禁止・制限改訂

エクシーズ登場以降初の制限改訂がやって来ました。

今回の内容は以下のとおり。

・禁止

《フィッシュボーグ-ガンナー》《メンタルマスター》《ハリケーン》《王宮の弾圧》

・制限

《TG ハイパー・ライブラリアン》《フォーミュラ・シンクロン》《真六武衆-シエン》《デブリ・ドラゴン》《ローンファイア・ブロッサム》《紫炎の狼煙》《貪欲な壺》《原初の種》《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》《大嵐》

・準制限

《氷結界の虎王 ドゥローレン》《ネクロ・ガードナー》《召喚僧サモンプリースト》《トラゴエディア》《デステニー・ドロー》《光の護封剣》《マインドクラッシュ》《リビングデッドの呼び声

・解除

《サイクロン》

前回の改定に引き続き、シンクロの規制が目立つ結果となりました。

ループデッキの中核である《フィッシュボーグ-ガンナー》《メンタルマスター》、1ターンキルのお供《ハリケーン》、強烈な展開メタである《王宮の弾圧》が禁止となり、環境高速化と先行での制圧によるワンサイドゲームを抑制する結果となりました。

また【ジャンクドッペル】【デブリダンディ】等で強力なドローソースとなっていた《TG ハイパー・ライブラリアン》《フォーミュラ・シンクロン》《ローンファイア・ブロッサム》《貪欲な壺》、《六武の門》制限後も環境の一角として存在した六武衆の切り札《真六武衆-シエン》及びサポートの《紫炎の狼煙》が制限指定され、シンクロ召喚主体のデッキの多くが大きな打撃を受けることになりました。

一方で、容易な召喚条件と強力な能力を併せ持つ《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》、貴重な魔法・罠の全体除去《大嵐》がハリケーンと入れ替わり制限に復帰、エクシーズと相性のいい《召喚僧サモンプリースト》《トラゴエディア》や汎用蘇生札の《リビングデッドの呼び声》が準制限、魔法・罠の汎用除去《サイクロン》が解除される等、エクシーズ召喚の後押しと魔法・罠への逆風が目立ちます。

特に《大嵐》《サイクロン》合計最大4枚体勢は、【セルフバウンス】【スキルドレイン】フィールド魔法主体のデッキなどが大いに苦しむ結果となりました。

 

■2011年9月17日 EXTRA PACK volume.4発売

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制限改訂によって益々エクシーズ推しが進められる中、海外先行カードを収録するEXTRA PACKが発売しました。

一番の注目は何といっても特殊召喚を多様するデッキ全体のメタとなりえる《増殖するG》です。型にはまった時の爆発力の高さが魅力であるカジュアルにおいて、相手の展開に合わせて発動すれば相手が展開を続けたとしてもやめたとしても大きなアドバンテージを得られ、また自身はステータスの低さ故に《ジャンク・シンクロン》《デブリ・ドラゴン》の蘇生対象としても優秀とまさに至れり尽くせりでありました。

またカジュアルにおける人気カテゴリの1つ「極星」の新たなサポート《極星天ヴァナディース》、デュエルターミナル出身テーマ「X-セイバー」の新たな動力源《XX-セイバー ダークソウル》《XX-セイバー ボガーナイト》が登場し、既存のデッキに新たな展開力が加わります。

 

■2011年10月4日 デュエルターミナル「-星の騎士団 セイクリッド!!-」稼働

 

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更にエクシーズ環境のデュエルターミナル第2弾も稼働開始、新たなカテゴリ「セイクリッド」「ヴェルズ」の2つが登場します。

カジュアル環境に革命を起こした汎用ランク4《ラヴァルバル・チェイン》《ダイガスタ・エメラル》が登場。前者は「サモプリ終末チェイン」を始めとした下準備のお供として、後者はドロー加速、墓地再利用、効果なしモンスター主体デッキの蘇生札、はたまた「インフェルニティ」に代表されるループデッキの中核として、高い需要を生み出しました。

また、強力なバウンス能力を持つランク5《セイクリッド・プレアデス》が登場。光属性という縛りはあるもののセイクリッド内外で活躍していきます。

一方のヴェルズは専用エクシーズであり《No.11 ビッグ・アイ》に続くコントロール奪取を持つ《ヴェルズ・バハムート》と、闇属性縛りを持ち下級モンスターでは突破困難な守備力と、シンクロ・エクシーズのメタ効果を備える《ヴェルズ・ナイトメア》が登場、特に後者は闇属性主体デッキでの展開阻害として期待がかかりました。

また《レスキューラビット》から呼び出せる高打点の《ヴェルズ・ヘリオロープ》や、手軽に特殊召喚のできる《ヴェルズ・マンドラゴ》が登場、ヴェルズのみならず様々なデッキに投入されていきました。

また既存カテゴリにおいても、「ガスタ」の新たなリクルーターである《ガスタ・グリフ》、後に「ラヴァル」がトーナメント環境入りする一因となる《炎熱伝導場》が登場する等、トーナメントとカジュアルの双方に大きな旋風を巻き起こした弾であったと言えるでしょう。

 

■2011年10月15日 デュエリストパック遊馬編発売

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今日までランク5の採用意義の一角として君臨する《No.61 ヴォルカザウルス》が登場、アニメでの登場以降どの程度の調整がなされるか物議を醸していましたが、コナミらしからぬ絶妙な調整具合は高い評価を受けていました。

 

■2011年11月19日 ORDER OF CHAOS発売

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エクシーズが徐々に環境にも浸透していく中で発売した第3の通常エキスパンションです。このパックも10月のデュエルターミナルに引き続き、トーナメントとカジュアル両方に大きな影響を与えました。

その最大の要因とも言えるのが「甲虫装機」の登場です。除去と展開・サーチを同時に行えるこのテーマは瞬く間に環境を席巻しました。

また、正規のエクシーズ召喚以外の召喚方法を持つ初のエクシーズモンスター《CNo.39 希望皇ホープレイ》が登場しました。《No.39 希望皇ホープ》が場にいるだけで召喚でき、《No.39 希望皇ホープ》のデメリットを消しつつ自分のライフ次第で高い攻撃性能を発揮できるため、《No.39 希望皇ホープ》をエクストラデッキに搭載する際には選択肢の1つとして採用されるようになりました。

また、「忍者」「ゼンマイ」といった既存カテゴリの幾つかにも新たな強化がなされました。

「忍者」には汎用サーチの《忍者マスター HANZO》、《召喚僧サモンプリースト》に似たリクルートを持つ《成金忍者》、相手モンスター除去を兼ねる忍法《忍法 超変化の術》、「忍者」のみならず戦士族主体のデッキで気軽に採用でき、単体で4400ものライフを削ることができる《機甲忍者ブレード・ハート》等の強力なカードが複数登場し、より安定性とデッキパワーを高めることとなりました。

「ゼンマイ」にも任意のゼンマイをリクルートできるランク3の《発条空母ゼンマイティ》、ゼンマイティの召喚に大きく貢献する《ゼンマイネズミ》、ゼンマイ専用リクルーターの《ゼンマイハニー》が登場し、前パックで登場した《ゼンマイハンター》を活用して相手の手札を全て墓地へ送る【ゼンマイハンデス】が考案され、前述の甲虫装機と共に環境の一角に入り込んでいきました。

その他にも《ガガガマジシャン》と組み合わせて様々なランクのエクシーズ召喚ができ、追加効果も強力な《ガガガガール》、初の汎用ランク6である《甲虫装機 エクサビートル》、召喚権を使わない汎用アタッカーであり、《サイバー・ドラゴン》と異なり相手の場に依存しない展開ができ、前述の《機甲忍者ブレード・ハート》とも相性が良い《フォトン・スラッシャー》、墓地のエクシーズモンスターを有効に活用できる《エクシーズ・リボーン》等の優秀なカードが多数登場しました。

 

■2011年11月26日 デュエリストボックス2012発売

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デュエルに必要な様々なアイテムを収納したデュエリストボックスが去年に続き発売。

多くの指定を持つもののレベル4モンスターをリクルートできるランク3モンスター《M.X-セイバー インヴォーカー》、1度に2枚のセットカードを破壊することができる優秀なランク5モンスター《発条装攻ゼンマイオー》が登場し、「X-セイバー」「ゼンマイ」だけでなく既存の多くのデッキで展開・除去が可能となりました。

 

2011年12月17日 ジャンプフェスタ2012開催

また、年末にはすっかり恒例となったジャンプフェスタでも新規プロモーションカードが配布されました。

「甲虫装機」との相性がいい《カブトロン》、禁止カードとなった《フィッシュボーグ-ガンナー》の後継となるチューナー《フィッシュボーグ-ランチャー》、後に「陽炎獣」のカテゴリ化の布石となる《陽炎獣 ヒッポグリフォ》らが登場。

また、先行発売されたPREMIUM PACK 14では、《カゲトカゲ》のランク3版である《影無茶ナイト》、衰退しつつあったシンクロ召喚の強力な新規カード《煉獄龍 オーガ・ドラグーン》、《マスク・チェンジ》の新たな選択肢《M・HERO アシッド》《M・HERO ダイアン》が登場。

 

 

以上で、2011年3月から2011年末までの主要な新規カードをご紹介致しました。予想以上に長文記事となってしまいましたが、最後までお付き合い頂き真にありがとうございます。

次回は引き続き2012年始からの新規カードをご紹介していく予定でございます。

次回記事がどの程度の長さになるかまだ明確には決まっておりませんが、「エクシーズ召喚登場後のカジュアル環境の変遷」全体としましては、あと2~3記事程度続く予定でございますので、最後までお付き合い頂ければ幸いと存じます。

それでは、本日はこれにて失礼致します。

 

「其の弐」公開致しました。

エクシーズ召喚登場後のカジュアル環境の変遷 其の弐 - Casual Duel Consideration

デュエル動画における「ルールミス」

関東地方でも降雪が起きる時期となりましたが、皆様つつがなくお過ごしでしょうか。

さて、今回はTCGというカテゴリにおいて最も身近かつ複雑な問題である「ルールミス」とデュエル動画との関わりについて考察をさせて頂きたいと思います。

 

ルールミスとは、カードを誤って使用することで、本来発生しない・できないはずの状態に移行してしまう事を指します。

時々混同されている方がおられるようですが、デュエルの進行において悪手となる行動を指す「プレイングミス」とは異なるものですのでご注意ください。

 

遊戯王ゼアルOCGをプレイされている皆様には周知の事実であると思いますが、そもそも遊戯王というゲームはルールが非常に難解、複雑であるゲームだと認知されている事が多いです。

「タイミングを逃す」という他のゲームでは余り見られない例外処理や、カードの発動に著しい制限がかかる「ダメージステップ」、また「複数のカードが同時に発動した場合」などの共通ルール、及びカード個別の処理における「類似テキストであるが処理が異なるカード」や「テキストから読み取れない処理、制約」等、本当に枚挙に暇がないという状態です。 

その結果、それらを利用した高度な戦略性が発生すると同時に、ルールミスが非常に生じやすいゲームとなってしまいました。

 

デュエル動画においても、ルールミスはしばしば発生しては様々な問題を生む悩みの種であると思います。

「 対戦内容はとてもよかったのにルールミスのせいで動画に出来なくなった」「投稿した動画にルールミスがあったためコメント欄が険悪な雰囲気になった」等が代表的な例でしょうか。

ルールミスがあった場合の対応は投稿者様によってまちまちであると思います。

それでは、デュエル動画においてルールミスとどのように接していけばいいのかを考えていきたいと思います。

 

ルールミスを減らすためにできること

「ルールミス」と一口に言っても、それが発生する原因はいくつか存在します。

まずは「正しいルールを知らない場合」です。

近年では遊戯王wikiを始めとした詳細にルール解説が書かれているWebサイトや、ニコニコ動画においても解説動画などが複数存在するため、「ルールそのものを知らない」というケースは大分減っているように見受けられます。

一方で「誤ったルールを覚えている」というプレイヤーの方が増加している傾向にあると感じられるようになりました。(あくまで、デュエル動画やオフ会で様々なデュエルを拝見してきた上での私個人の感想です)

どちらのケースにおいても、最良の解決方法は当然「正しいルールを知ること」になります。

遊戯王の公式Webサイトや、前述のWikiや動画での解説を見るなどがまさにうってつけの方法であるでしょうし、身近にルールについての造詣が深い方がいれば、その方に教わるのもよいでしょう。

大切なのは、一度で全て覚えようとせず、不明瞭な点がなくなるまで何度も確認することです。「覚えたと思っている」状態が、最も誤ったルールをそのままにしてしまいやすい状態です。

全部覚えるのは時間がかかって大変だ、という場合は「自分が使うカードに関わる範囲」だけに集中すれば、プレイをする上では十分でしょう。

「カードの処理が自分の理解を超えている場合は使用しない」という方法も、極端な方法ではありますが万全を期すという意味では選択肢に入る事もあります。

最も、カードプールを自ら狭める行為ですからその後それを理解しようとしなければ多様性が失われる事に繋がるので本当に究極の手段であると個人的には思っております。

 

もう一つは「カードの処理を忘れている場合」です。

特定のタイミングで発生する処理や、カードの発動に追随する制約及び回数の制約が代表的な例でしょうか。

前者は「《封印の黄金櫃》の手札に加える効果」「《星見鳥ラリス》のフィールドに戻る効果」「《焔征竜-ブラスター》の手札に戻る効果」など、後者は「《ゾンビキャリア》の除外される効果」「《強欲で謙虚な壷》の特殊召喚できない効果」「《スポーア》のデュエル中一度しか使用できない効果」などが挙げられます。

また「蘇生制限を満たしていないモンスターに《死者蘇生》を使用した」「通常召喚をニ度行ってしまった」などもこちらに該当します。

こちらのケースによるルールミスがデュエル動画においては非常によく見られるのではないでしょうか。

こちらの解決方法としては、第一に「テキストをよく読む事」です。

処理や制約は基本的にカードに記載されているので、それを常に意識するよう心がければ減らせるミスであると思います。

第二に「情報を視覚化する事」です。

前述の例で言えば、封印の黄金櫃のターン経過をサイコロやカウンターで記録しておく、通常召喚権を消費した時専用の目印を用意する等は比較的よく行われているようです。

また、私個人の方法ですが、召喚を無効にされたシンクロ・エクシーズモンスターや、効果を使用した《スポーア》などは、以下の図のように上下を逆向きにして墓地に置くことで誤った使用を回避するよう心がけております。

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そして第三に「第三者にデュエル進行を見てもらう」事です。

 デュエルに集中している対戦者同士では、見落としが増えてしまうのはある程度やむを得ない事であるため、動画撮影の際に進行を確認して貰う役割の人を立てておくとぐっとやり忘れによるミスは減らせると思います。ルールに造詣が深い人にその役割をしてもらうことが出来れば最良でしょう。

 

ルールミスが起きてしまったら

繰り返しになりますが、あくまで人間がプレイしているゲームである以上、ミスを100%なくす事は困難です。

では、いざ動画でルールミスが起きてしまったらどう対応するべきなのでしょうか。

これはミスの程度によってもある程度左右されると思います。

デュエル進行に影響がないミスの場合

勝敗結果に影響のないライフ計算のミスや、カードの発動・処理順を変えれば正しい結果になる場合です。

例を挙げると「《リビングデッドの呼び声》でモンスターを蘇生させ、《マジック・プランター》で《リビングデッドの呼び声》を墓地に送った後に(本来破壊されているはずの)蘇生させたモンスターでエクシーズ召喚を行った」という場合、先にエクシーズ召喚を行ってから《マジック・プランター》を発動すれば同じ状況となりますね。

こういったケースの場合、投稿者側は編集・動画説明文・投稿者コメントなどを用いて、「ミスが発生していること」「その後の結果・進行に影響がないこと」を明記した上で投稿する、という方法を取ることが出来ます。

勿論、ミスである事には変わりありませんし、それらのミスが結果には影響がなくてもプレイングに影響を与えた事も十分考えられるので、万全を期すなら投稿しないべきです。

一方、動画にそれらのミスが明記されているなら視聴者側もある程度大目に見る配慮は必要となります。

特に動画説明文にそれが明記されているなら、視聴を続けている時点で「ミスを把握あるいは了承した上で視聴している」事になりますし、動画を視聴する目的はデュエルの楽しさを共有することであるはずですので、あまり神経質にミスの指摘・批判等をすると、その動画に関わった人全員が不快な思いを抱くことになりかねません。

 

デュエル進行に影響があるミスの場合

先ずは投稿を控える事が最善です。

その動画に批判コメントが寄せられてコメント欄の雰囲気が著しく悪くなるだけでなく、投稿されている動画全体の印象を悪くする事態も考えられます。

しかし、ニコニコ動画においては「ニコニコミュニティ」という機能を利用し、コミュニティ参加者だけが視聴できるシステムが存在するため、没動画集としてそれらを投稿するという形をとっている投稿者様もある程度存在します。

コミュニティ及び動画説明に「デュエル進行に影響があるルールミスが発生している動画」である事を明記しておけば、それを了承した視聴者だけが動画を見ることになるので、そういった事態はある程度避けられると思います。

また、「進行に影響があるミスがあるものの、内容がよいのでどうしても一般投稿したい」という場合は、「ミスを明記、謝罪し、了承できる方のみ視聴下さい」といった注意書きを必ずしましょう。それに加えて、同じミスを起こさない姿勢を見せる等、誠意を持って視聴者と接する事が大切です。

ミスがある以上は投稿者側に非がありますが、あまりに注意書きを無視した批判が相次ぐのであれば、動画の削除や不適切なコメントの通報といった対応も必要です。

視聴者側は、「ミスが有ることを理解して視聴する」こと、「ミスを許容できないなら視聴をしないこと」がお互いのためには一番いいです。

視聴する場合はミスについて過度な指摘、批判を行わない事を心がけましょう。

投稿者が気づいていないミスを発見した場合も、同様に「ルールミスであること」だけをコメント指摘すれば十分です。既に同様の指摘があるならあえてコメントをする必要はありません。

 

それと、時折「ルールミスに対する批判コメント」を批判するコメントを目にすることがあります。好きな動画を批判されて悔しい気持ちは理解できますが、「荒らしに反応する人も荒らし」という言葉があるように、動画の空気を悪くするだけの行為ですので、その動画が好きな全ての人のためにもそういったコメントは控えるべきです。

 

 

後書き

以上、デュエル動画におけるルールミスとの正しい付き合い方について、私の考えを述べさせて頂きました。

前述の通り、本来であればミスのある動画は公開しない事が最善策ですが、ミスに気づかず投稿してしまう場合も少なくないと思いますし、没にするにはあまりに惜しい内容の動画もあると思います。

そういう時に、投稿者側と視聴者側の双方が一歩ずつ身を引いて対応することが、動画の雰囲気を悪くしない一番の方法であると私は考えております。

このような考え方がデュエル動画投稿者様及び視聴者様に広がり、視聴して気分を害する動画が少なくなる事でデュエル動画という文化がこれからもよい方向に広まり続けれることを切に願っております。

 

さて、今後は再び記事にするべき内容を見つける所から始まるので、更新頻度は不定期かつあまり多くないであろうことが予想されますが、どうぞ気長にお待ち頂ければ幸いでございます。

それでは、次回の記事もどうぞ宜しくお願い致します。

これからデュエル動画を始める貴方に。其の参

寒さもひとしお身に染みる頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

お久しぶりです、レオオオオオです。

前回の予告から少し間が空いてしまい、誠に失礼致しました。

 

それでは、動画作りにおける留意点の最終段階、「編集段階」についての考察を始めさせて頂きます。

尚、本記事はあくまで「よいデュエル動画になるために必要な編集は何か」を考察するものであり、具体的な編集のやり方については言及致しませんのでご注意下さい。

 

編集段階

編集段階の話をする前に、動画サイトに投稿されている遊戯王OCG対戦動画において、どのような編集が成されているかを大まかに確認していきたいと思います。

 

・映像の調整

動画の明るさ・色合い・ホワイトバランス等の調整、音量・音質の調整、黒塗り・カット等

まず必要に応じて、デュエル動画としての編集より先に映像としての編集が来る場合があります。

特に画質・音量・音質は、前回の記事でもある程度考察しましたが「この動画を試聴するかどうか」の最初の基準になりますので、出来る範囲での調整は怠らないようにしたいところです。

また、カメラの範囲内に顔が写ってしまった、撮影中に何らかの原因で一部見せられない・見るに耐えない場面が出来てしまった場合などには黒塗りや動画の一部カットを入れる必要性も出てくるでしょう。特にカットは冗長な場面を省いてテンポをよくすることで後述の動画の雰囲気作りに役立ってくれる事もあります。

 

・情報の視覚化

ターン数、フェイズ、手札枚数、各プレイヤーのライフポイント、プレイされたカードのテキスト、効果の対象の表示

 

主に「見やすさ」を重視して編集を行う場合、これらがまず挙げられると思います。

特に一番基本的なものがライフポイントの表示です、これのみ編集で行っているという動画も少なくないと思います。

また、昨今の動画では、プレイされたカードのテキストの表示を行っているデュエル動画様が非常に増えているように見受けられます。

この背景には、デュエル動画黎明期~発展期に「テキストを勘違いしている人の誤ったルールミス指摘」などのコメントが非常に多く、投稿者、視聴者双方から問題視されていた事に対しての解決策として行われているものであると思われます。

また、同様に間違えやすいルール(タイミングを逃す/逃さない、コストと効果の区別等)に関わる処理が発生した箇所に、公式データベースの裁定Q&Aを補足として表示する編集も一部では行われているようです。

一方で、編集による手間を減らすために、電卓の画面が動画に映るように撮影されていたり、その時必要なテキストだけを口頭で読み上げる等の工夫がされているデュエル動画様もあり、「視覚的にわかりやすい動画」というものが全体的に増加している傾向にあります。

 

・雰囲気の演出

BGM・SEの挿入、音声の編集(エコー等)、カードイラスト・エフェクト・カットインの追加、オープニング・エンディング・次回予告の作製等

前述のライフポイント表示と同様によく行われる編集が「BGM挿入」だと思います。

BGMには、長考でお互い口数が減っている時に間を持たせてくれるなど、雰囲気を大きく和らげ、また盛り上がる場面では視聴者の燃料となって熱を後押ししてくれたりと雰囲気作りに大きく貢献してくれます。

当然ですが、これらBGMの効果を最大限に引き出すためには「場の空気とマッチした曲選び」が重要です。

昨今では、フリー素材としてBGMを無料配布しているWebサイト等も多いので、これらのサイトから目的に沿ったBGMを選択するのが一番手軽でしょう。

またBGMほどではないものの、SEも比較的メジャーな編集ではないかと思います。

SEはBGMと同じく聴覚に作用する効果ですが、BGMとの差異として雰囲気に直接作用するものではなく「聴覚的なわかりやすさ」を演出してくれます。(召喚、発動、破壊、ドロー等)

前述の視覚的なわかりやすさと組み合わせることで、視聴者の負担を減らし快適な動画にするのに一役買ってくれる事請け合いです。

エコーやエフェクトは、より直接的に動画の雰囲気を盛り上げてくれ、場合によっては遊戯王の公式アニメに匹敵する魅力を引き出してくれます。

しかしその代償として、単純な編集難易度の高さだけでなく、どの場面でどのエフェクトを使用するかのセンスや、エフェクトを使用するために高額な編集ソフト・オプションの購入が必要になる場合がある等、多方面から見て難易度の高い編集になります。

 

 

以上、デュエル動画における編集の中でも代表的なものを列挙しました。

私自身は編集に関しては全くの素人ですので、「これが抜けている」「これが足りてない」「こういうものもある」といった要素があれば是非コメント等でお教え頂けると、今後も考察を続けていくにあたってとても有り難いです。

 

これらのうち、どの要素を自分の動画に取り込むかは、前回の繰り返しになりますがその動画のコンセプト次第となります。

上記の分類分けはあくまで「何を意図しているか」によるものなので、見やすさ重視の動画にBGMを挿入、雰囲気重視の動画にカードテキストを表示するなど、組み合わせた編集をする場合も当然起こりえます。

また、動画をシリーズ化して定期的に投稿されているデュエル動画様の中には、以下のような編集用テンプレートをお持ちの方も相当数いらっしゃると思います。

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独自のテンプレートを用意することで、シリーズを通して編集スタイルが固定されるので、動画の見やすさの目安になるだけでなく、「その動画のイメージ」として定着しやすくなるので、リピーター獲得という面から見ても効果的です。
(本テンプレートは私が便宜的に作製したもので、各デュエル動画様とは一切関係ございません)

 

ただし、遊戯王の対戦動画である以上は、基本的にメインはデュエルの内容であり、編集はそれを引き立てる装飾が役割ですので、編集に凝る余り動画全体の質の低下を招く場合もあります。ご利用は計画的に。(編集による演出やアニメーションがメインコンセプトのデュエル動画の場合は、その限りではございません)

 

 

さて、デュエル動画の編集に関する考察は以上になります。

先にも申し上げた通り、私は動画編集そのものについて何ら具体的な知識を持たないので、大変心苦しいのですが編集に対する解答を用意することができません。

ですので具体的な編集の仕方や編集の際の基本などに関しては各WEBサイトやデュエル動画投稿者様のご意見等を参考にして頂ければと存じます。

 

と、ここで筆を置くのは少々早計ですので、編集とレンダリング(編集内容を反映して1本の動画に出力すること)を終えた後についても少し触れていきたいと思います。

編集が完了した動画ファイルは、各動画サイトによって定められたファイルサイズ・形式に直さなければ投稿することができません。この作業を「エンコード」と言います。

エンコードの仕方によっても動画の画質、音質、読み込み速度等が変わってくるので、ある程度気を使う必要があります。

エンコードに関してはそれ専門の知識が必要になりますので、この場で解説するよりも動画投稿初心者向けの解説サイト等を参照して頂ければと思います。

よくわからない場合は初心者用の設定が施されたエンコード専用ソフト等が存在しますので、そちらを利用すれば大きな問題は起きないかと思います。

 

それともう一つ、折角投稿した動画も、膨大な数が存在する動画投稿サイトの中に埋もれてしまっては、誰の目にも止まらず、再生もされずとなってしまいます。

そうならないためにも、「投稿時間」と「宣伝」を活用する必要があります。

動画サイトの利用者は、10代後半から20代後半または30代前半、早い話高校生~社会人がメイン層となっており、現在の遊戯王プレイヤー人口もそれらが多数派となっています。

よって、これらの世代が動画サイトに目を通すことができる時間帯、即ち夕方18時~夜23時までの時間帯が、動画を投稿する上で最も「目につきやすい時間」ということになります。(平日と土日祝日による違いも多少あります)

当然デュエル動画もそれは例外ではありませんので、この時間帯に投稿するのが再生数を伸ばす一つの目安となるでしょう。

動画サイトによっては、エンコードした動画を設定した時間に投稿する「予約投稿機能」なども備わっている場合があるので、必要に応じて活用していきたいところです。

また、動画によっては投稿ペースを「毎週○曜日の午後☓時」「隔週□曜日朝△時」といった間隔で決めているものもあり、可能であればこれを設定することもリピーター獲得のよい手法となります。

 

宣伝については、「動画サイト内での宣伝」と「動画サイト外での宣伝」の2種類があります。

ニコニコ動画においては、「ニコニ広告」という有料ポイントを消費して利用することができる宣伝サービスがあるため、有料である点を許容できるなら選択肢になります。

 勿論自分の動画を自分でニコニ広告で宣伝するのは、余り度が過ぎると「自作自演」として非難の対象になることもありますので、利用するか否かは個人の考え方やリスクとリターンの兼ね合いになります。

また、近年ではTwitterFacebookを始めとした各種SNSを利用した宣伝活動も活発です。

こちらで宣伝するメリットとして、無料で行える事や、デュエル動画が好き等趣味趣向を共有できる人たちをある程度狙って宣伝できる点が挙げられます。

Twitterなどでは動画投稿時に自動で呟く機能などもあり、意識して行わなくても宣伝になってくれる場合もあります。

特に、誰か一人の目に止まってその友人たちに広まり、更にその人達の友人たちに…といった爆発的な宣伝効果が見込める可能性のある点は大きなメリットとなるでしょう。

逆に、人間の意思が直接反映される場なので、内容がいいと思われなかった動画は見向きもされないなどといったことも珍しくはなく、最低限の効果も見込めない場合も相当数あります。

他にも様々な方法はあると思いますが、代表的なものはこの2点であると思います。

今のご時世、投稿して終わりという受け身な姿勢では、見つけてくれる人はごく少数にならざるを得ない状態です。貴方が「一人でも多くの人に見てもらいたい」と思うなら、最初は多少の後ろめたさや恥ずかしさを我慢してでも宣伝活動を行う事には意味があります。

是非後悔の残らぬよう、動画活動に励んで頂ければ、私にとっても大変喜ばしく存じます。

 

後書き

以上、3回にわたって「デュエル動画をよりよいものにする工夫」について考察して参りました。

「よいデュエル動画」という明確な解答の存在しないものについての考察ですので、読者様一人一人に「正しいと思う点」「間違っていると思う点」があったかと思います。

それぞれがその点をどのように捉え、動画投稿者様各位においてはそれを動画活動に活かしていくかどうか、真に勝手ながら楽しみにさせて頂いております。

また、本考察がデュエル動画投稿を志す方々の目に止まり、動画製作の参考となれば、大変喜ばしく思います。

ここに書いてある事ばかりに囚われず、是非とも「自分たちのデュエル動画」を磨いていって下されば、本考察を公開した意義も生まれ、それがデュエル動画界隈、ひいては遊戯王OCG全体の活発化に繋がっていけば幸いと存じます。

私は動画投稿者としても視聴者としても半人前でありますので、稚拙な部分が随所に見受けられたかと思いますが、ここまでお付き合い頂き真にありがとうございました。

本ブログは引き続き更新を続けてまいりますので、以降もお付き合い頂ける方はどうぞ宜しくお願い致します。

それでは、次の考察でお会いできる事をお祈りしております。

これからデュエル動画を始める貴方に。其の弐

大変遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。

年末に開設したばかりのブログですが、今年もどうぞよろしくお願い致します。

 

さて、今回も引き続き遊戯王OCG対戦動画をいいものにしていくにあたって注意すべきことは何かを考えていきたいと思います。

今回は前回の記事で分割した3つの段階のうちの2段階目「撮影段階」についての考察を述べさせて頂きます。

 

撮影段階

では、前回の記事で考察した要素を基に、実際にプレイを動画にしていきましょう。

 

まず、当然ですが動画を撮影するために必須なのは「カメラ」ですね。

今は映像撮影に特化したビデオカメラだけではなく、写真用のデジタルカメラやパソコンに接続して使えるWEBカメラスマートフォンのカメラ機能など、様々な機器が存在しています。

このうち、利便性や値段等を考慮するとデジタルカメラWEBカメラがデュエル動画を撮影する上でポピュラーなものかと思います。

ビデオカメラは性能は申し分ないでしょうが高価であり、逆に携帯端末のカメラ機能は性能的にもいくつかの懸念がありますが、何より「カメラを固定して撮影するのが困難」という欠点があるので、私個人としてはあまりお勧め致しません。

 

どの機種のカメラがいい、悪いというのは基本的に自分で調べていくことになりますが、インターネットが使える以上、通信販売サイトや個人サイトのレビューを見たり、連絡をとれる手段があれば他の動画投稿者様の意見を参考にする等、探しやすい環境は整っているかと思います。

基本的に画質、音質、画面サイズ、ズーム等の機能の有無、といった要素が判断材料になるかと思います。また、カメラの容量によっては撮影可能時間が著しく少なくなる事もありますので、そういった場合はSDカードや外付けハードディスク等の記録媒体が別途必要になります。

私個人の意見としては、画質や音質は勿論良いに越したことはありませんが、突き詰めていくと際限がなくなってしまうので、視聴するのに影響が出ない程度のものを用意できればそれでよいかと思います。

あまり基本性能に拘りすぎず、懐事情と相談して適正な価格帯を決め、費用対効果も含めて吟味していきたいところです。

 

カメラ以外に用意するものは「テーブル」「三脚」「ボイスレコーダー」などです。

テーブルは撮影用に新品を用意しなければならないわけではないですが、撮影に適した大きさ、高さのものがない場合や、色合いのせいで場が見づらい、光を反射しやすくカメラ映りがよくない等あれば購入を検討してもよいかと思います。

また、後者2つのような場合はテーブルクロスやTCG用プレイマットを引く等の対応方法もあるでしょう。これらにはカードとテーブルの接触音を抑える効果も期待できるので、積極的な使用を検討できます。

床の上やベッドの上で撮影、ということもできなくはないですが、カメラの位置関係や見栄え等の観点からあまりお勧め致しません。

 

三脚に関しては、ビデオカメラやデジタルカメラを用いる場合には必須になると思われますが、WEBカメラの場合は製品にもよるもののカメラをパソコンに固定することを想定して作られているものが多いので、どこかに固定できる手段が別にあれば必須ではなくなると思います。勿論あれば高さや角度の調整が容易になるので、あって損はありません。

 

ボイスレコーダーは基本的には無くても撮影に支障は出ないかと思われますが、音質を上げたい、カメラとの距離に対して声量が低いので聞き取りづらい等の問題があれば用意するのが賢明かと思います。しかし、映像と音声の合成という作業が必要になるので、編集技術に乏しい場合は使用が難しくなる欠点もあります。

 

機材が揃ったら、まずはテスト撮影をしてみましょう。

カメラの高さや角度、ピント合わせ、ズームの倍率やそれによって起こる撮影可能範囲の拡縮など、基本的には見やすさを意識して調整することになると思います。

また電灯の光がカードに反射して見えなくなってしまう場合は明るさの調整やテーブルの位置の調整などもしたほうがよいでしょう。

これも完璧に反射を無くすのは難しいので、光の影響が少ない位置関係であればよいかと思います。

もう一つ、テスト撮影の時にチェックしておきたいのが音声です。

実際にデュエルする場から普通に話した声がどの程度聞こえるかで、音量の大きさや撮影中の声量の適切な大きさを判断する指標になります。

聞き取りづらくならない最低限の声量は意識しておきたいところです。

 

 

さあ、テスト撮影とそれによって得られた調整が終わったら、いよいよ本編の撮影です。

撮影中に意識する点に関しては個々の動画のコンセプトにしたがってある程度変化するので一概には言えないですが、どのような動画でも

・「いつ」「どのカードの」「どの効果を」使用・発動したのか明確にプレイする

・声がこもらないようはきはき喋る

・プレイの巻き戻しはできるだけ控える

・自分の使用するカードに関する裁定はある程度把握しておく

・必要以上の手札シャッフルや指トントン等の癖はできるだけ抑える

・カードを叩きつける、投げる等乱暴に扱わない

・煽り、暴言は不快に感じる視聴者もいるのでご利用は計画的に

・お互いに知っているデッキの動きでも、それを先に口に出さない(視聴者の驚きを潰してしまうことになる)

・全員黙っている時間を作らない(特にデッキからサーチしている時など)

・デュエルに関係のない話題は最低限に

などは共通して注意するべき箇所といっても差し支えないと思います。

また、プレイ中またはプレイ後にルールミス、ライフミスが発生していた場合、動画を撮り直すか注意書きを添えて投稿するかは投稿者様次第ではありますが、基本的には「その後のプレイ、勝敗に影響が出る場合は撮り直し、ないなら投稿」というスタイルの投稿者様が多いようです。

特に、例えば「《強欲で謙虚な壷》を発動したターンに誤って特殊召喚を行い、後でそれに気付いた」というような状況はどれだけ気をつけていても発生し得ると思いますので、そこで撮影をやり直すか、特殊召喚を行う前まで巻き戻すか等はその場の判断で決めることになります。あらかじめそういう状況に陥った場合の対処法を出演者と相談しておくと、円滑に対応できるでしょう。

動画 コンセプト毎に気を付ける点は私より投稿者様各位のほうがよく把握しているかと思いますが、私の未熟な視点からあえて幾つかを列挙させて頂くと

いわゆる「闇のゲーム」系の動画なら「効果説明や召喚セリフをはっきり口にする」

にぎやかさ、テンションの高さが売りの動画なら「声の大きさや手の動きで迫力をつける」

わかりやすさ重視の動画なら「複雑な処理が起きた場合は丁寧に説明する」

などでしょうか。

 

それともう一つ、プレイングに関する注意点ですが、動画という場である以上は勝ち負けより「デッキの動きを見せる」事を優先してプレイしてもよいと私は考えております。

勿論それによって負け筋が発生し得る事は多々ありますが、一動画内でデッキの動きを全て見せるというのは中々難しい事ですので「出来るときにやる」精神は大事なことが多いです。

これも動画が「勝ち負け」を重視したものであれば勝てるプレイングを優先するべきでありますし、意味のないプレイングが嫌いな人も存在するので、どちらが正しいとは言えないのが難しい所ではあります。

 

気を付ける点だけ抑えていれば、あとは納得の行く展開の対戦が撮影できるまで撮影を続けましょう。ここからは根気と体力の勝負ともいえます。

撮影慣れしていないと緊張してセリフを噛んだりといったミスが起きやすいですが、それを一々気にしていては恐らく中々先に進まないので、ある程度は割りきって撮影したほうがよいです。

特に喉が乾燥してると喋りにくくなるので、水分補給はこまめにできるよう準備しておいたほうがいいです。

一方的な試合が続いたり、デッキがお互いうまく回らない事も少なく無いとは思いますが、そういう時はあまり根を詰めすぎず、気分転換をすることも大事です。

対戦者、外野、視聴者の全員が楽しめるデュエルを心がけて頑張ってください。

 

以上にて、動画構成の三段階の二段目「撮影段階」でやるべきことは一先ず終了となります。

それぞれの過程でどこまで力を入れるべきかは基本的に自己満足の範囲なので、私から「これくらい」と具体的に提示できないのが心苦しくはありますが、それもまたデュエル動画投稿の醍醐味ということでどうかご容赦下さい。

前回の記事から間が空いての投稿となってしまい、大変申し訳ありませんでした。

次回の記事、三段階の最終段階である「編集段階」の記事につきましては、少なくとも今月中には投稿できるよう心がけて参ります。

ここが折り返し地点という方もいれば、ここまでくれば9割動画は完成という方もいると思いますが、引き続きお付き合い頂ければ幸いでございます。

それでは、次回またお会いできることを楽しみにしております。

今日のところはこれにて失礼致します。

 

其の壱「企画段階」はこちら

其の参「編集段階」はこちら

これからデュエル動画を始める貴方に。其の壱

2013年も残す所あと僅かですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

改めましてレオオオオオです。

 

一番最初の内容のある記事ということで、私がデュエル動画について最初に語りたいと思っていたことを書こうと思います。

内容的にはタイトルのとおり、デュエル動画を投稿したことがない人向けですので、既に投稿されている、あるいはされていた方にとっては至極当然の事しか書かれていないと思われるかもしれませんがご了承下さい。

 

今日の動画サイトには、様々なデュエル動画が投稿されています。

おそらく本ブログに足を運んで下さっている方には、よくデュエル動画を再生なさっている、あるいはいた、という方が少なく無いと思います。

 

そして動画を視聴していく中で「自分もデュエル動画をやってみたい」と思った方はかなり多いのではないでしょうか。

少し個人的な話をさせて頂くと、私自身かつてはさる方の動画を視聴して感銘を受け、動画を投稿していた時期がありました。

 

新たなデュエル動画が発足されることについては、デュエル動画というジャンルの活性化、ひいては遊戯王OCG全体の活性化に繋がる大変よいことだと認識しております。

 

ですが、ただ漠然とやってみたい、という感情だけで撮影、投稿された動画は、本当にいい動画にはなりにくく、結果として再生数の伸び悩みやコメントの批評など、動画を続けていくモチベーションの低下にも繋がる可能性が非常に高いです。

 

では、「本当にいい動画」とは何か、またそれを作るために何が必要なのかを3つの段階に分けてに考えてみたいと思います。

私はこれらを「企画段階」「撮影段階」「編集段階」と呼んでおりますので、便宜的にここでも同じ呼称を使わせて頂きます。

一度に全てを記事にするとかなり長い文章になってしまい、見て頂くのも大変になると思いますので、段階ごとに記事を作成しようと思います。ご面倒ではあるかと思いますが、お付き合い頂ければ幸いです。

 

企画段階

動画の方向性、意義を定める、動画の基盤となる部分がこの企画段階です。

動画をいいものにしていく上で大切な要素は、実際に撮影をする前のこの企画段階に半分以上が入っていると私は考えております。

この基盤が固まっていないと、「ただ遊戯王をしている風景を撮影しただけのもの」になってしまいやすく、視聴者側にとっては惹かれる要素がなくなってしまいがちです。

 

ではどうすればいいのか、というのは一口に言えるほど簡単な問題ではないのですが、先ずは「動画のコンセプトを明確に定める」というところから始まると思います。

コンセプトというと周りくどい言い方かもしれませんが、要約すると「その動画で見せたいこと、伝えたいことは何か」を決めるということです。

 

少し具体例を列挙すると「初心者に遊戯王のルールをわかりやすく伝えたい」「誰も知らないようなコンボを見せたい」「マイナーなデッキでも工夫すれば環境のデッキに安定して勝てると証明したい」「こういう遊び方もあるということを紹介したい」等、本当に様々なコンセプトが存在すると思います。

このコンセプトをどれだけ具体的に示すことができるか、またどれだけコンセプトに沿った内容にできるかが、いい動画にするための第一歩だと私は考えております。

ここで注意すべきなのは、あまりに漠然としたコンセプトは避けたほうがいいでしょう。抽象的すぎるテーマの中では様々な考え方が生まれやすく、個々の動画内容があまりにかけ離れすぎてしまう、視聴者が想像していた内容が実際の内容と異なるなど、誤解や対立が生まれやすくなってしまいます。

 

また「遊戯王の楽しさを伝えたい」というのはコンセプトには成り得ないと私は思っております。

どのデュエル動画においても、インターネット上に公開されている以上は遊戯王の楽しさを伝えたいというのは根底に存在するはずでしょうし、また「遊戯王の楽しさを伝えるためにはどういった動画にすればいいのか?」に自分なりの解答を示すのが「コンセプトを定める」ことに繋がるのではないでしょうか。

 

 

もう一つ大切な要素が「対戦相手」です。

遊戯王は対戦型カードゲームなので、当然ですがプレイヤーが2名必要になります。(ニコニコ動画には一人二役のデュエル動画を撮影されている方なども存在するようですが、特殊な例なのでここでは考慮致しません。)

基本的には身近にいる友人を誘って協力して貰う、という事になるのが最も多いと思いますが、この時に先程の動画のコンセプトをしっかりと相手に伝えるのがとても大切です。

そうすることで、ひとつの目標をお互いが意識しあうことになり、よりコンセプトに沿った内容の動画になりやすくなるでしょう。

また、コンセプトを話した段階で相手が気乗りしていないようでしたら、その人に出演して頂くのはできるだけ避けたほうがいいでしょう。

デュエル動画に限った話ではありませんが、「やる気の差」というのはチームでのプロジェクトにおいて最も亀裂を生じさせやすい要素です。

撮影に消極的な相手との対戦ではいい内容にはなりませんし、見ている側も、そしてなにより対戦している自分たち自身が楽しめないのでは、根底に存在するはずの「遊戯王の楽しさ」と矛盾してしまいます。

撮影に協力的になってくれて、最終的には動画について共に考えてくれるような、信頼して出演を任せられる相手を根気よく探してみて下さい。

 

 

企画段階において最低限整備すべきなのは、私個人は上記の2点だと思っております。他にも、動画の構成を決める、デッキを構築する等、この時点で出来ることは沢山あるとは思いますが、それらは個々の動画のコンセプトに合わせて、時には出演者と協力しながら、一つ一つ組み上げていくものですので、私からお話できる事はあまりないと思います。

 

以上、デュエル動画撮影の3段階の1つ「企画段階」についての話をさせて頂きました。

ここまで閲覧頂き真にありがとうございました。次回、3段階の2つ目「撮影段階」の記事にてまたお会いできることをお祈りしております。それでは。

 

其の弐「撮影段階」の記事はこちら

ブログを始めました。

お初にお目にかかります。レオオオオオと申します。

 

この度、各動画サイトに投稿されている遊戯王OCG対戦動画、いわゆる「デュエル動画」の考察を行うブログを開設する事となりました。

 

主にニコニコ動画に投稿されている動画を視聴して思ったことを記事にしていきたいと思っておりますが、全ての動画サイトのデュエル動画に共通する話題を提供していきたい所存ですので、ニコニコ動画を知っている/知っていないに囚われず閲覧頂ければと思います。

 

私自身は動画投稿者ではなく、あくまで一視聴者ですので、視聴者から見た/視聴者として感じた事が記事の主題になると思いますが、デュエル動画投稿者/視聴者関係なく多くの方に閲覧して頂ければ幸いです。

 

デュエル動画の発展と繁栄を祈りつつ邁進していく所存でございますので、どうぞよろしくお願い致します。