これからデュエル動画を始める貴方に。其の弐
大変遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。
年末に開設したばかりのブログですが、今年もどうぞよろしくお願い致します。
さて、今回も引き続き遊戯王OCG対戦動画をいいものにしていくにあたって注意すべきことは何かを考えていきたいと思います。
今回は前回の記事で分割した3つの段階のうちの2段階目「撮影段階」についての考察を述べさせて頂きます。
撮影段階
では、前回の記事で考察した要素を基に、実際にプレイを動画にしていきましょう。
まず、当然ですが動画を撮影するために必須なのは「カメラ」ですね。
今は映像撮影に特化したビデオカメラだけではなく、写真用のデジタルカメラやパソコンに接続して使えるWEBカメラ、スマートフォンのカメラ機能など、様々な機器が存在しています。
このうち、利便性や値段等を考慮するとデジタルカメラとWEBカメラがデュエル動画を撮影する上でポピュラーなものかと思います。
ビデオカメラは性能は申し分ないでしょうが高価であり、逆に携帯端末のカメラ機能は性能的にもいくつかの懸念がありますが、何より「カメラを固定して撮影するのが困難」という欠点があるので、私個人としてはあまりお勧め致しません。
どの機種のカメラがいい、悪いというのは基本的に自分で調べていくことになりますが、インターネットが使える以上、通信販売サイトや個人サイトのレビューを見たり、連絡をとれる手段があれば他の動画投稿者様の意見を参考にする等、探しやすい環境は整っているかと思います。
基本的に画質、音質、画面サイズ、ズーム等の機能の有無、といった要素が判断材料になるかと思います。また、カメラの容量によっては撮影可能時間が著しく少なくなる事もありますので、そういった場合はSDカードや外付けハードディスク等の記録媒体が別途必要になります。
私個人の意見としては、画質や音質は勿論良いに越したことはありませんが、突き詰めていくと際限がなくなってしまうので、視聴するのに影響が出ない程度のものを用意できればそれでよいかと思います。
あまり基本性能に拘りすぎず、懐事情と相談して適正な価格帯を決め、費用対効果も含めて吟味していきたいところです。
カメラ以外に用意するものは「テーブル」「三脚」「ボイスレコーダー」などです。
テーブルは撮影用に新品を用意しなければならないわけではないですが、撮影に適した大きさ、高さのものがない場合や、色合いのせいで場が見づらい、光を反射しやすくカメラ映りがよくない等あれば購入を検討してもよいかと思います。
また、後者2つのような場合はテーブルクロスやTCG用プレイマットを引く等の対応方法もあるでしょう。これらにはカードとテーブルの接触音を抑える効果も期待できるので、積極的な使用を検討できます。
床の上やベッドの上で撮影、ということもできなくはないですが、カメラの位置関係や見栄え等の観点からあまりお勧め致しません。
三脚に関しては、ビデオカメラやデジタルカメラを用いる場合には必須になると思われますが、WEBカメラの場合は製品にもよるもののカメラをパソコンに固定することを想定して作られているものが多いので、どこかに固定できる手段が別にあれば必須ではなくなると思います。勿論あれば高さや角度の調整が容易になるので、あって損はありません。
ボイスレコーダーは基本的には無くても撮影に支障は出ないかと思われますが、音質を上げたい、カメラとの距離に対して声量が低いので聞き取りづらい等の問題があれば用意するのが賢明かと思います。しかし、映像と音声の合成という作業が必要になるので、編集技術に乏しい場合は使用が難しくなる欠点もあります。
機材が揃ったら、まずはテスト撮影をしてみましょう。
カメラの高さや角度、ピント合わせ、ズームの倍率やそれによって起こる撮影可能範囲の拡縮など、基本的には見やすさを意識して調整することになると思います。
また電灯の光がカードに反射して見えなくなってしまう場合は明るさの調整やテーブルの位置の調整などもしたほうがよいでしょう。
これも完璧に反射を無くすのは難しいので、光の影響が少ない位置関係であればよいかと思います。
もう一つ、テスト撮影の時にチェックしておきたいのが音声です。
実際にデュエルする場から普通に話した声がどの程度聞こえるかで、音量の大きさや撮影中の声量の適切な大きさを判断する指標になります。
聞き取りづらくならない最低限の声量は意識しておきたいところです。
さあ、テスト撮影とそれによって得られた調整が終わったら、いよいよ本編の撮影です。
撮影中に意識する点に関しては個々の動画のコンセプトにしたがってある程度変化するので一概には言えないですが、どのような動画でも
・「いつ」「どのカードの」「どの効果を」使用・発動したのか明確にプレイする
・声がこもらないようはきはき喋る
・プレイの巻き戻しはできるだけ控える
・自分の使用するカードに関する裁定はある程度把握しておく
・必要以上の手札シャッフルや指トントン等の癖はできるだけ抑える
・カードを叩きつける、投げる等乱暴に扱わない
・煽り、暴言は不快に感じる視聴者もいるのでご利用は計画的に
・お互いに知っているデッキの動きでも、それを先に口に出さない(視聴者の驚きを潰してしまうことになる)
・全員黙っている時間を作らない(特にデッキからサーチしている時など)
・デュエルに関係のない話題は最低限に
などは共通して注意するべき箇所といっても差し支えないと思います。
また、プレイ中またはプレイ後にルールミス、ライフミスが発生していた場合、動画を撮り直すか注意書きを添えて投稿するかは投稿者様次第ではありますが、基本的には「その後のプレイ、勝敗に影響が出る場合は撮り直し、ないなら投稿」というスタイルの投稿者様が多いようです。
特に、例えば「《強欲で謙虚な壷》を発動したターンに誤って特殊召喚を行い、後でそれに気付いた」というような状況はどれだけ気をつけていても発生し得ると思いますので、そこで撮影をやり直すか、特殊召喚を行う前まで巻き戻すか等はその場の判断で決めることになります。あらかじめそういう状況に陥った場合の対処法を出演者と相談しておくと、円滑に対応できるでしょう。
動画 コンセプト毎に気を付ける点は私より投稿者様各位のほうがよく把握しているかと思いますが、私の未熟な視点からあえて幾つかを列挙させて頂くと
いわゆる「闇のゲーム」系の動画なら「効果説明や召喚セリフをはっきり口にする」
にぎやかさ、テンションの高さが売りの動画なら「声の大きさや手の動きで迫力をつける」
わかりやすさ重視の動画なら「複雑な処理が起きた場合は丁寧に説明する」
などでしょうか。
それともう一つ、プレイングに関する注意点ですが、動画という場である以上は勝ち負けより「デッキの動きを見せる」事を優先してプレイしてもよいと私は考えております。
勿論それによって負け筋が発生し得る事は多々ありますが、一動画内でデッキの動きを全て見せるというのは中々難しい事ですので「出来るときにやる」精神は大事なことが多いです。
これも動画が「勝ち負け」を重視したものであれば勝てるプレイングを優先するべきでありますし、意味のないプレイングが嫌いな人も存在するので、どちらが正しいとは言えないのが難しい所ではあります。
気を付ける点だけ抑えていれば、あとは納得の行く展開の対戦が撮影できるまで撮影を続けましょう。ここからは根気と体力の勝負ともいえます。
撮影慣れしていないと緊張してセリフを噛んだりといったミスが起きやすいですが、それを一々気にしていては恐らく中々先に進まないので、ある程度は割りきって撮影したほうがよいです。
特に喉が乾燥してると喋りにくくなるので、水分補給はこまめにできるよう準備しておいたほうがいいです。
一方的な試合が続いたり、デッキがお互いうまく回らない事も少なく無いとは思いますが、そういう時はあまり根を詰めすぎず、気分転換をすることも大事です。
対戦者、外野、視聴者の全員が楽しめるデュエルを心がけて頑張ってください。
以上にて、動画構成の三段階の二段目「撮影段階」でやるべきことは一先ず終了となります。
それぞれの過程でどこまで力を入れるべきかは基本的に自己満足の範囲なので、私から「これくらい」と具体的に提示できないのが心苦しくはありますが、それもまたデュエル動画投稿の醍醐味ということでどうかご容赦下さい。
前回の記事から間が空いての投稿となってしまい、大変申し訳ありませんでした。
次回の記事、三段階の最終段階である「編集段階」の記事につきましては、少なくとも今月中には投稿できるよう心がけて参ります。
ここが折り返し地点という方もいれば、ここまでくれば9割動画は完成という方もいると思いますが、引き続きお付き合い頂ければ幸いでございます。
それでは、次回またお会いできることを楽しみにしております。
今日のところはこれにて失礼致します。
其の壱「企画段階」はこちら
其の参「編集段階」はこちら